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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):邦ガス、イグニス、みんなのW

邦ガス <日足> 「株探」多機能チャートより
■東邦ガス <9533>  957円  +2 円 (+0.2%)  本日終値
 22日、東邦ガス <9533> が発行済み株式数の0.57%にあたる308万株の自社株を消却すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は17年1月16日。

■ワールドHD <2429>  2,186円  +2 円 (+0.1%)  本日終値
 ワールドホールディングス<2429>は堅調。同社は22日の取引終了後、豊栄建設(札幌市中央区)を子会社化することを発表した。豊栄建設は「チャレンジ999シリーズ」に代表されるオリジナリティーの高い戸建て注文住宅ブランドを展開し、北海道地区でトップクラスの認知度と累計 4000棟を超える施工実績を有している。豊栄建設の持つ戸建て注文住宅の施工・販売ノウハウのみならず、過去の施工実績を活用することで、リフォームや建て替えや買い替えのニーズを具体化することが可能となり、流通・仲介、リノベーションとのシナジーの実現からも同社の「不動産ビジネス」がより厚みを増すことが期待される。

■イグニス <3689>  8,490円  -1,500 円 (-15.0%) ストップ安   本日終値
 イグニス<3689>がストップ安。22日の取引終了後、順天堂大学の堀江重郎教授および川戸佳教授と、VR技術の応用に関する共同研究を開始したと発表したが、11月4日に子会社パルスの設立を発表して以降、株価は大幅に上昇し、12月15日の年初来高値1万2680円まで5倍近く上昇していただけに、いったん目先の材料出尽くしとみた売りが出ているようだ。今回の共同研究は、VR領域を手掛ける子会社パルスの第0弾企画としてスタートしたもので、認知症の防止並びに進行遅延効果のあるVRコンテンツの研究を行う。効果が立証された場合には、パルスは認知症予防や病状の進行遅延を目的としたVRコンテンツの開発やそのコンテンツを活用した包括的なサービス展開を計画しているという。

■ジャパンディスプレイ <6740>  321円  -28 円 (-8.0%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 ジャパンディスプレイ<6740>が大幅続落。21日に産業革新機構(東京都千代田区)から450億円の新株予約権付社債と300億円の劣後債による合計750億円の支援を受ける一方、革新機構からJOLED(東京都千代田区)株を買い取り、JOLEDへの出資比率を15%から51%に引き上げると発表したが、材料出尽くし感からの売りが続いている。JPモルガン証券では22日付のリポートで、投資判断「アンダーウエート」を継続し、目標株価を155円から180円へ引き上げたが、現在、JDIがiPhoneにおいて持つ市場シェアを有機ELにおいても確実なものにするための資金需要に対し、今回の支援は小さすぎると指摘。また、iPhone関連受注の喪失を別にしても、同社には中国スマートフォンベンダーからの直近の大量受注にダウンサイドリスクがあるとも述べている。さらに、為替の追い風と設備投資が小さいことを勘案し、17年3月期業績予想は引き上げるが、18年3月期および19年3月期の営業利益やフリーキャッシュフローの構造的な低減を見込むため、同証券の業績予想は市場コンセンサスを下回るともしている。

■テイ・エス テック <7313>  2,971円  -129 円 (-4.2%)  本日終値  東証1部 下落率7位
 テイ・エス テック<7313>が大幅反落。いちよし経済研究所が22日付で、投資判断を「B」から「C」に引き下げたことが弱材料視されているようだ。同研究所によると、上期業績発表以降の株価急落で当面の悪材料は織り込まれたとしているが、現在の受注状況から、18年3月期にかけて主要拠点の稼働率上昇が見通しにくく、業績モメンタムは弱いとしている。なお、フェアバリューは2500円を据え置いている。

■ライトオン <7445>  1,025円  -35 円 (-3.3%)  本日終値
 ライトオン<7445>が続落。22日の取引終了後に発表した12月度(11月21日~12月20日)の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比13.8%減と2カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気されている。メンズ・ウイメンズともに保温機能素材などの冬物のボトムス販売は堅調だったが、ニットやアウター類など冬物の売り上げが全般的に苦戦したという。また、前年に比べ休日が2日少なかったことも響いたとしている。

■トヨタ自動車 <7203>  6,991円  -99 円 (-1.4%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>が安い。日米金利差拡大を背景としたドル買い円売りの動きも一服、足もとは1ドル=117円台前半でもみ合っており、これまでのように円安を材料に上値を買う流れは止まっている。もっとも同社の下期想定為替レートは1ドル=100円であり、通期ベースでならしても1ドル=103円と実勢より14円も厳しく設定されている。新年相場を前にいったん手仕舞いの売りが出る一方、大幅な業績増額修正期待を背景に、押し目に買い向かう動きも出そうだ。

■日本郵政 <6178>  1,489円  -21 円 (-1.4%)  本日終値
 日本郵政<6178>は朝高後、値を消す展開。同グループの日本郵便は22日、はがき料金を来年6月以降、52円から62円に値上げすると発表した。はがきの値上げは消費税増税時を除けば23年ぶり。はがきの配達数は15年度で約63億通あり、年間の利益改善効果は数百億円規模ともみられている。この発表に対して、三菱UFJモルガン・スタンレー証券は26日、「確実性の高い収益改善策」としているものの「連結業績の押し上げは大きくない」とし株価へのインパクトは「中立」とみている。

■セガサミー <6460>  1,728円  -16 円 (-0.9%)  本日終値
 セガサミーホールディングス<6460>が反落。22日の取引終了後、韓国の釜山広域市で進めていた大型複合リゾート施設の開発を中止したと発表、それに伴い17年3月期業績に約34億円の特別損失を計上すると発表しており、これを嫌気した売りが出ているようだ。同社では、16年9月の開業を目指し、釜山広域市にホテル、エンタテインメント、商業施設などからなる複合リゾート施設の開発を進めていた。一方で、韓国・仁川国際空港国際業務地域でもIR(統合型リゾート)施設の開発を進めており、仁川での開発に経営資源を集中することから、釜山の開発を中止するという。なお、既に土地を取得していることから、返還に向けた協議を釜山広域市と開始している。

■しまむら <8227>  14,170円  -60 円 (-0.4%)  本日終値
 しまむら<8227>が冴えない。23日に発表した12月度(11月21日~12月20日)の売上速報で、既存店売上高が前年同月比5.5%減と2カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。月度を通して気温が低く推移したことから、「裏地あったかパンツ」や「uramoco(ウラモコ)」の販売が好調だったが、前年に比べて休日が2日少ないことなどが響いたとしている。

■みんなのウェディング <3685>  954円  +150 円 (+18.7%) ストップ高   本日終値
 22日、みんなのウェディング <3685> [東証M]に対して同社の穐田誉輝会長がTOB(株式公開買い付け)により、MBO(経営陣による自社買収)を実施すると発表したことが買い材料視された。TOB価格が前日終値を24.3%上回る1株1000円とあって、本日の株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。買付期間は12月26日から17年2月10日まで。なお、TOB成立後も同社は上場を維持する。

●ストップ高銘柄
 インタートレード <3747>  465円  +80 円 (+20.8%) ストップ高   本日終値
 オルトプラス <3672>  669円  +100 円 (+17.6%) ストップ高   本日終値
 ユークス <4334>  737円  +100 円 (+15.7%) ストップ高   本日終値
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 スカラ <4845>  838円  -150 円 (-15.2%) ストップ安   本日終値
 エイトレッド <3969>  4,210円  -700 円 (-14.3%) ストップ安   本日終値
 など、3銘柄

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