市場ニュース

戻る
 

【市況】前場に注目すべき3つのポイント~想定内の一服で出遅れているセクターや銘柄への物色に

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

13日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:想定内の一服で出遅れているセクターや銘柄への物色に
■外資系証券の注文動向:差し引き340万株の売り越し
■前場の注目材料:米フィンテックのシンフォニー、日本進出へ






■想定内の一服で出遅れているセクターや銘柄への物色に


13日の日本株市場は、利食い優勢の展開になりそうだ。12日の米国市場では原油相場の上昇が好感される一方で、主要指数が連日で最高値を更新するなか、利益確定の動きが広がっていた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比125円安の19065円だったほか、円相場は1ドル114円台とやや円高に振れており、利益確定の売りが先行しよう。

もっとも、これまでの上昇に対する過熱感のほか、米FOMCを控えていることもあって、想定内の一服といったところであろう。これといった調整がないままに上昇していたこともあり、押し目買い意欲は強いと考えられる。銀行株などこれまで強い動きが続いていた銘柄への利食いが出やすい半面、相対的に出遅れているセクターや銘柄への物色に向かわせよう。

また、来年1月10日から日経平均株価の構成銘柄のうち、配当利回りの高い50銘柄で構成する株価指数「日経平均高配当株50指数」が算出されるなど、配当志向の物色も意識されそうだ。低PBRの中小型株などには短期筋の値幅取り狙いの資金が向かいやすい。テーマ性では有機EL、フィンテック、AIなどが注目される。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)



■外資系証券の注文動向:差し引き340万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1040万株、買い700万株、差し引き340万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。


12月06日(火):90万株の売り越し
12月07日(水):30万株の売り越し
12月08日(木):200万株の買い越し
12月09日(金):460万株の売り越し
12月12日(月):270万株の売り越し



■前場の注目材料

・NYダウは上昇(19796.43、+39.58)
・NY原油は上昇(52.83、+1.33)
・10月機械受注、1.9%増
・米フィンテックのシンフォニー、日本進出へ


☆前場のイベントスケジュール


<国内>
・特になし


<海外>
・11:00 中・11月鉱工業生産指数(前年比予想:+6.1%、10月:+6.1%)
・11:00 中・11月小売売上高(前年比予想:+10.2%、10月:+10.0%)

《WA》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均