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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):東エレク、ゼンリン、ドリコム

東エレク <日足> 「株探」多機能チャートより
■東京エレクトロン <8035>  10,070円  +98 円 (+1.0%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>が続伸。また、シリコンウエハーを手掛ける信越化学工業<4063>やSUMCO<3436>、電源ICを手掛けるサンケン電気<6707>、車載マイコンの大手ルネサスエレクトロニクス<6723>など半導体関連セクターに継続的に資金が流入している。データセンターの増設に伴うHDD代替需要や高機能化が進むスマートフォン向けデバイスとして3次元NAND型メモリーの市場が拡大傾向にあり、半導体業界全体の設備投資意欲を刺激している。今後も安全システムの導入や自動運転の普及などで電装化が加速する自動車向け需要のほか、IoT時代の進展に伴う家電のオンライン化など構造的な半導体需要の増勢が予想されており、関連銘柄の水準訂正が進む可能性がある。

■ゼンリン <9474>  1,761円  +14 円 (+0.8%)  本日終値
 ゼンリン<9474>は堅調。同社は7日、宿泊施設向けに特化した多言語デジタルサイネージソリューションの提供を開始したことを発表した。宿泊施設に設置することで、外国人宿泊客が自ら周辺情報などを入手できる環境の構築が可能となる。このソリューションは、プリンスホテルが運営するサンシャインシティプリンスホテルや苗場プリンスホテルに12月から2017年3月末まで試行導入される。

■NEXT 原油ブル <2038>  1,080円  -42 円 (-3.7%)  本日終値
 NEXT NOTES 日経・TOCOM 原油ダブル・ブルETN<2038>が続落。7日の米原油先物相場のWTI(ウエスト・テキサス・インター ミディエート)の期近17年1月物は前日比1.16ドル安の1バレル49.77ドルに下落。先月30日のOPEC総会での減産合意でWTI価格は50ドル台に急伸したが、足もとでは利益確定売りで下落しており、これを受けNN原油ブルも値を下げた。

■NTTデータ <9613>  5,480円  -10 円 (-0.2%)  本日終値
 NTTデータ<9613>は反落。大和証券は7日、同社株のレーティングを「1(買い)」から「2(アウトパフォーム)」へ引き下げた。目標株価は6770円から6100円に見直した。同証券では17年3月期の連結営業利益を従来予想1100億円から1070億円(前期比6%増)に下方修正した。米デルのIT(情報技術)サービス部門である「デルサービシーズ」の買収に伴う関連費用・のれん償却費用などが業績面での負担となるとみている。同証券では「デルサービシーズ買収による同社の知名度向上・新規顧客開拓やお互いのクロスセルなどシナジー発現を期待したい」としている。

■ディー・ディー・エス <3782>  382円  +80 円 (+26.5%) ストップ高   本日終値
 ディー・ディー・エス<3782>がストップ高。7日の取引終了後、同社のオンライン認証ソリューション「magatama(マガタマ)」プラットフォームが、日本ヒューレット・パッカード(東京都江東区)の提供する次世代オンライン認証規格FIDO(Fast IDentity Online)認証基盤構築サービスに採用されたと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。FIDO認証は、IDやパスワードに替わる新しいオンライン本人認証規格で、14年12月のFIDO1.0の正式発表から約2年が経過し、国内で大手通信事業者やメガバンクなどがFIDOアライアンスへの加盟や自社システムへの導入を進めている。両社では、既に「magatama」プラットフォームを利用したFIDO認証基盤構築サービスを大手企業から共同受注しており、これを機に協力して日本市場におけるFIDO認証基盤の普及を推進するとしている。

■オルトプラス <3672>  407円  +80 円 (+24.5%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 オルトプラス<3672>がストップ高。7日の取引終了後、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(東京都港区)子会社のフォワードワークスとスマートフォン向け新規タイトルで協業すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。オルトプラスのスマートフォンゲームにおける企画・開発・運営のノウハウと、フォワードワークスが扱うソニー・インタラクティブエンタテインメントの「プレイステーション」専用ソフトウエアを中心とした豊富で良質なコンテンツを組み合わせることで、本格的なゲームタイトルをスマートデバイスで実現するのが狙い。第1弾として、「プレイステーション」を代表する名作RPG「アーク ザ ラッド」の新作の開発をオルトプラスが担当し、フォワードワークスが配信を担当する予定。さらに、「サクラ大戦シリーズ」などの作品を手掛けた広井王子氏が原作・総監督を担当する新作タイトル「ソラとウミのアイダ」についても、運営業務をオルトプラスが担当し、フォワードワークスが配信元となる予定だという。

■土屋ホールディングス <1840>  199円  +27 円 (+15.7%)  本日終値
 7日、土屋ホールディングス <1840> [東証2]が発行済み株式数(自社株を除く)の2.35%にあたる60万株(金額で1億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は12月8日から17年5月31日まで。同時に決算を発表。17年10月期の連結経常利益が前期比29.1%増の3.1億円に伸び、年間配当も同1円増の5円に増配する方針としたことも支援材料となった。

■ドリコム <3793>  1,324円  +179 円 (+15.6%) 一時ストップ高   本日終値
 7日、ドリコム <3793> [東証M]がソニー・インタラクティブエンタテインメント子会社のフォワードワークスと、スマートフォン向けゲームアプリ「みんゴル」を共同開発すると発表したことが買い材料視された。「みんゴル」は誰でも簡単にゴルフゲームを楽しめる作品として不動の地位を築いてきたPlayStation用ソフト「みんなのGOLF」シリーズのスマートフォン版。17年春の配信開始を予定している。発表にあわせてフォワードワークスがプロモーションビデオを公開した。発表を受けて、人気ゴルフゲームのスマートフォン版のリリースによる業績への寄与に期待する買いが殺到している。

■日本一ソフトウェア <3851>  795円  +100 円 (+14.4%) ストップ高   本日終値
 日本一ソフトウェア <3851> [JQ]がストップ高。7日、同社がPlayStation用ソフト「魔界戦記ディスガイア」「夜廻」のスマートフォン向けアプリを制作すると発表したことが買い材料視された。両タイトルともソニー・インタラクティブエンタテインメント子会社のフォワードワークスと共同で制作する。発表を受けて、人気タイトルのスマートフォン版の配信による収益貢献に期待する買いが殺到した。

■日東製網 <3524>  2,130円  +209 円 (+10.9%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 日東製網 <3524> が続急騰し、年初来高値を更新した。7日、同社は17年4月期上期(5-10月)の決算を発表。連結経常利益が前年同期比91.3%増の5.9億円に拡大して着地したことが買い材料視された。北海道地区を中心に付加価値の高い定置網の販売が伸びたことが寄与。生産効率化やコスト削減なども大幅増益に貢献した。通期計画の9.5億円に対する進捗率は62.2%に達しており、業績上振れを期待する買いが殺到した。

●ストップ高銘柄
 栗林商船 <9171>  449円  +80 円 (+21.7%) ストップ高   本日終値
 クボテック <7709>  724円  +100 円 (+16.0%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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