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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):TDK、MS&AD、イグニス

TDK <日足> 「株探」多機能チャートより
■TDK <6762>  7,710円  +150 円 (+2.0%)  本日終値
 TDK<6762>が高い。同社は期初に想定為替レートを1ドル=110円に設定していたが、下期はこれを大幅に見直し1ドル=100円に修正、大方の予想を覆す足もとの円安進行が、収益上振れ要因として注目されている。また、同社はスマートフォン向け2次電池や手振れ補正技術に長け、米アップルのサプライヤーとしても存在感を示すが、最近は中国スマホメーカーなどが実力を蓄え、ハイエンド化されたスマホ市場が広がりをみせており、その市場拡大の恩恵も期待されている。

■ゲンキー <2772>  6,260円  +100 円 (+1.6%)  本日終値
 24日朝、ゲンキー <2772> が17年6月期の連結経常利益を従来予想の30.7億円→35.2億円に14.7%上方修正。増益率が6.5%増→22.1%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料。売上総利益率のコントロールや本部集約による店舗作業の標準化・単純化が奏功し、販管費が想定を下回ることが寄与。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の30円→40円(前期は30円)に増額修正したことも支援材料となった。同時に月次営業速報を発表。11月既存店売上高は前年同月比8.2%増と5ヵ月連続で前年実績を上回っている。

■マンダム <4917>  4,835円  +70 円 (+1.5%)  本日終値
 マンダム<4917>が4日続伸。22日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティング「オーバーウエート」継続、目標株価を5300円から5500円へ引き上げた。国内における低価格化粧品事業の堅調さと、インドネシア事業での第3四半期の新製品効果による好調持続を考慮し、17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の74億円(前期65億9400万円)に対して従来予想の75億2000万円から80億円へ、18年3月期は79億6000万円から85億2000万円へ引き上げている。

■セプテニHD <4293>  357円  +4 円 (+1.1%)  本日終値
 22日、セプテーニ・ホールディングス <4293> [JQ]が発行済み株式数(自社株を除く)の1.39%にあたる180万株(金額で7億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は11月24日から12月22日まで。

■MS&AD <8725>  3,550円  +36 円 (+1.0%)  本日終値
 MS&ADインシュアランスグループホールディングス<8725>は3日続伸で、年初来高値を更新した。同社はきょう、グループの三井住友海上火災保険とビットコイン取引所を運営するbitFlyer(東京都港区)が共同でビットコイン事業者向けサイバー保険を国内で初めて開発したことを明らかにした。この保険は、サイバー攻撃などによって発生したビットコインの盗難や消失などに対する損害賠償のほか、事故対応に必要となる各種対策費用まで補償。また、被害が発生した際に経験豊富な専門事業者を紹介したり、セキュリティー管理体制の整備などの個別コンサルティングも実施する。

■イグニス <3689>  8,050円  -970 円 (-10.8%)  本日終値
 22日、東証と日証金がイグニス <3689> [東証M]について24日売買分から信用取引に関する臨時措置を強化すると発表したことが売り材料。東証は委託保証金率を現行の50%以上(うち現金を20%以上)→70%以上(うち現金を40%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の50%(うち現金を20%)→70%(うち現金を40%)とする。信用規制強化による人気離散を警戒した売りが向かった。

■ヨロズ <7294>  1,576円  -115 円 (-6.8%)  本日終値  東証1部 下落率3位
 ヨロズ<7294>が急反落。いちよし経済研究所は22日、同社株のレーティングを「B」から「C」へ引き下げた。フェアバリューは1200円から1100円に見直した。同社は17年3月期の連結営業利益を従来予想60億円から50億円(前期比50%減)に引き下げた。米州セグメントの営業赤字が業績悪化の要因となっている。米州の悪化は16年初からの離職者の大幅増加と生産性悪化、外注費用の増加などによるもの。同経研では「米拠点の収益改善には予想以上に時間がかかる」とみており、18年3月期以降の業績予想も引き下げている。

■T&C <3832>  96円  +30 円 (+45.5%) ストップ高   本日終値
 T&Cメディカルサイエンス<3832>がストップ高。同社は22日、超指智能科技発展(上海)と業務提携に関する基本合意書を締結したと発表。これが材料視されているようだ。超指智能科技は、中国初の指紋認証企業として上海店頭市場に登録されている企業。T&Cメディカルは今後、EndoSCA(幹細胞を培養する際に生み出される上清中に分泌された液性成分のことで、幹細胞移植と同等の治療効果を持つといわれる)による再生医療の臨床のため、EndoSCA培養施設を病院内に設置していく予定であり、高度なセキュリティー対策が不可欠なことから、超指智能科技との業務提携に関する基本合意に至ったという。

■インタライフ <1418>  320円  +56 円 (+21.2%) 一時ストップ高   本日終値
 インターライフホールディングス<1418>が後場に入って急伸し一時ストップ高に買われた。NHKがきょう「国内でのカジノ解禁に向けた法案をめぐり、民進党の推進する立場の国会議員が議員連盟を発足させ、法案を速やかに審議入りさせるとともに、党内でも活発な議論を行うよう、党執行部に働きかけていくことを確認した」と報じたことが刺激となっているもよう。同社の大株主にはパチンコ店などを展開しているピーアークホールディングス(東京都中央区)やセガサミーホールディングス<6460>などが名を連ねており、カジノ関連として関心が高まっているようだ。このほかでは、グループ会社がカジノ施設向け決済ソリューションを手掛けているテックファームホールディングス<3625>や、紙幣識別機や硬貨計数機など貨幣処理機大手の日本金銭機械<6418>なども買われている。

■第一化成 <4235>  717円  +100 円 (+16.2%) ストップ高   本日終値
 第一化成 <4235> [JQ]がストップ高。22日、同社が持分法適用関連会社で高機能ポリウレタン合成皮革販売を手掛ける米Ultrafabric(Uf社)を完全子会社化すると発表したことが買い材料視された。Uf社は同社製品の実質的な独占販売権を持ち、「Ultraleather」のブランドでマーケティングを展開している。今回、同社はUf社の創業者などから持分84.21%を約126億円で追加取得し、Uf社を完全子会社化する。なお、Uf社の15年12月期の売上高は6694万ドル、営業利益は1193万ドルだった。発表を受けて、Uf社と緊密に連携を図ることによる需要拡大が見込まれる自動車や航空機向け合成皮革内装材の販売拡大に期待する買いが殺到した。

●ストップ高銘柄
 花月園観光 <9674>  105円  +30 円 (+40.0%) ストップ高   本日終値
 アドバンスト・メディア <3773>  869円  +150 円 (+20.9%) ストップ高   本日終値
 コラボス <3908>  6,370円  +1,000 円 (+18.6%) ストップ高   本日終値
 安永 <7271>  727円  +100 円 (+16.0%) ストップ高   本日終値
 ピクセルカンパニーズ <2743>  758円  +100 円 (+15.2%) ストップ高   本日終値
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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