【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):NTT都市、村田製、伊藤忠
NTT都市 <日足> 「株探」多機能チャートより
NTT都市開発<8933>が反発。22日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティング「オーバーウエート」継続、目標株価を1240円から1330円へ引き上げた。主力のオフィス・商業事業では賃貸利益の水準が確実に上昇している点を評価している。
■村田製作所 <6981> 15,520円 +565 円 (+3.8%) 本日終値
村田製作所<6981>が反発。同社はこの日、無線機器向けに2.0x1.6ミリメートルサイズの高精度水晶振動子(XRCGB-F-Hシリーズ)を商品化し、ラインアップの拡充を進めたことを発表した。既存の水晶振動子にはない世界初となる独自のパッケージ技術を用いることにより、品質や量産性、コストパフォーマンスに優れているとことが特徴で、小型化にも優れ、加速が進むセットの高密度実装化および薄型化への貢献を目指す。為替が1ドル112円央まで円安が進んでいることも業績上振れ期待から株価を押し上げている。
■ライトオン <7445> 1,062円 +35 円 (+3.4%) 本日終値
ライトオン<7445>が3連騰。22日の取引終了後に発表した11月度(10月21日~11月20日)の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比12.0%増となり、2ケタ増で3カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。全国的に気温が下がったことで、メンズ・ウィメンズともに販売を強化している「MOCOMOCO」シリーズや、ナショナルブランドのスウェットなどの売り上げが伸長したほか、メンズではダウンベスト、ウィメンズではミリタリーアウターが好調に推移した。さらに前年に比べて休日が2日多かったことも寄与した。
■Jパワー <9513> 2,456円 +81 円 (+3.4%) 本日終値
SMBC日興証券が22日付でJパワー <9513> の投資判断「1(強気)」を継続し、目標株価を3400円→3500円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、18年3月期は修繕費など諸経費の伸びが一巡するとみられると報告。また、同社の石炭調達は比較的短期的な価格変動の少ない契約が多いことなどから、足元で上昇する石炭価格による収支リスクは限定的とみている。これを踏まえ同証券では、18年3月期の連結営業利益を718億円→774億円、19年3月期を716億円→822億円にそれぞれ上方修正した。
■伊藤忠商事 <8001> 1,567.5円 +47 円 (+3.1%) 本日終値
伊藤忠商事<8001>が10日続伸、年初来高値を更新した。22日付でみずほ証券が投資判断「買い」継続、目標株価を1650円から1800円へ引き上げた。17年3月期と18年3月期の現行中期経営計画残り2カ年で実質レバレッジの改善が可能と指摘している。
■ハーモニック <6324> 2,833円 +73 円 (+2.6%) 本日終値
ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が3日ぶりに反発。岩井コスモ証券は22日、投資判断の「A」を継続する一方、目標株価は3700円から3300円に引き下げた。現在の株価水準や株価指標などを考慮して目標株価を見直した。ただ、減速機は産業用ロボットや半導体産業へ増加基調が続き、17年3月期の業績は会社計画を上振れる可能性が高いとも指摘。17年3月期の連結営業利益は会社予想81億円に対し90億円(前期比18%増)を予想している。
■三井住友建設 <1821> 120円 +3 円 (+2.6%) 本日終値
三井住友建設<1821>が堅調。同社はこの日、ベトナムの建設会社との共同企業体でホーチミン都市鉄道1号線建設工事パッケージ1aを受注し、11月17日に起工式を開催したことを発表した。ホーチミン都市鉄道1号線は日本政府の本邦技術活用条件付(STEP)有償資金供与(ODA)により実施されるもので、ホーチミン市中心部のベンタインと同市東北部のスオイティエンを結ぶベトナム初の都市鉄道。同社では今後、ベトナムをはじめ東南アジア諸国でのインフラ整備事業に積極的に参画していく意向。
■大平洋金属 <5541> 381円 +8 円 (+2.1%) 本日終値
大平洋金属<5541>が連日の新高値。ロンドン金属取引所(LME)で23日、ニッケル3カ月物は前日比230ドル高の1トン当たり1万1600ドルに上昇、年初来高値圏に買われている。トランプ米次期大統領のインフラ投資など景気拡大策への期待感に加え、フィリピンでの一部鉱山の操業停止の動きもあり、ニッケル価格は上昇基調にある。同社株はニッケル価格との連動性が高く、再評価機運が高まっている。
株探ニュース