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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

セキド <日足> 「株探」多機能チャートより

■セキド <9878>  109円 (+30円、+38.0%) ストップ高

 セキド <9878> がストップ高。同社は14日の取引終了後、オークファン <3674> からの資本参加と業務提携に向けて協議を開始することを発表、これを好感した。今回の提携により、セキドのインターネット販売事業やリユース事業において、オークファンの独自性の高いサービスを提供することで商品などの仕入や販売促進を強化。加えて資本参加による経営効率を高めるための情報共有などを行うことで新品からリユースまでの循環型ビジネスを創造し、これまで以上に競争力のある事業へと発展させることを目的にしている。

■マルマン <7834>  194円 (+44円、+29.3%)

 マルマン <7834> が急伸。14日の取引終了後、16年9月期決算短信において、「継続企業の前提に関する注記」の記載を解消したことが好感された。16年9月期連結決算が、売上高65億600万円(前の期比1.8%増)、営業利益1億9700万円(同38.3%増)、純利益7400万円(同74.2%増)となり、2期連続で黒字を計上し、17年9月期業績も売上高64億5000万円(前期比0.9%減)、営業利益2億円(同1.4%増)、純利益1億円(同33.7%増)と黒字幅拡大を見込んでいることが要因としている。なお、17年9月期については、ゴルフ関連商品でフラッグシップモデルとボリュームゾーンの新製品をそれぞれ発売するほか、禁煙関連商品で電子パイポの高価格帯商品の発売を計画しており、これらが寄与すると見込んでいる。

■IMV <7760>  380円 (+80円、+26.7%) ストップ高

 IMV <7760> [JQ]が4日続騰。同社は14日大引け後に決算を発表。「今期経常は26%増益、前期配当を0.5円増額・今期も7円継続へ」が好感された。16年9月期の連結経常利益は前の期比31.9%減の9.5億円に落ち込んだが、17年9月期は前期比25.8%増の12億円にV字回復する見通しとなった。8期連続増収になる。同時に、前期の年間配当を6.5円→7円(前の期は6.5円)に増額し、今期も7円を継続する方針とした。

■フライト <3753>  1,512円 (+300円、+24.8%) ストップ高

 フライトホールディングス <3753> がストップ高。同社は14日、電子決済事業に関する2つの特許権を取得したと発表。これが材料視されたようだ。1つは「複数暗号鍵の切替に関する特許」で、これは決済装置に複数の暗号鍵をセットし、用途に応じて切り替えて使用する仕組み。同社のマルチ決済装置「インクレディスト・プレミアム」では、既にこの特許技術を用い、多種多様なカード決済への対応として複数の決済センターへの接続を実現している。2つめは「無線を使った複数機器の設定に関する特許」で、これは無線通信する複数の機器を設定する際に操作を容易化して安全な用途での使用を可能にする仕組み。「インクレディスト・プレミアム」ではiPadなどとブルートゥースを使いペアリングを実施するため、この技術が使われている。

■昭和ホールディングス <5103>  189円 (+36円、+23.5%)

 昭和ホールディングス <5103> が大幅続伸。14日の取引終了後、17年3月期の連結業績予想について、従来予想の売上高135億円、営業利益34億円、純利益5億円から未定に修正したが、修正理由として子会社グループリース社が行うデジタルファイナンス事業で業績の急拡大が顕著であるためとしており、従来予想に対する上振れ期待から買いが入った。なお、同時に発表した第2四半期累計(4-9月)決算は、売上高62億3100万円(前年同期比4.0%増)、営業利益16億4100万円(同2.2倍)、純利益2億6700万円(同9.7倍)だった。デジタルファイナンス事業の売上高・利益が急拡大したことが牽引した。

■FVC <8462>  2,230円 (+400円、+21.9%) ストップ高

 フューチャーベンチャーキャピタル <8462> [JQ]がストップ高。東京証券取引所が14日の取引終了後、自動運転ベンチャーZMP <7316> の東証マザーズ上場を承認したと発表しており、ZMPに出資するFVCには売却益計上などへの期待感から買いが入った。上場に際して開示された有価証券届出書によると、FVCグロース2号投資事業有限責任組合の保有割合は240万株(発行済み株数の5.53%)。また、上場に当たって80万株を放出する予定となっている。

■イグニス <3689>  6,490円 (+1,000円、+18.2%) ストップ高

 イグニス <3689> [東証M]が連日ストップ高。11日に、VR領域を手掛ける子会社パルスに、作詞家の秋元康氏などが資本参加すると発表したことが引き続き材料視された。パルスへの資本参加を発表したのは秋元氏のほか、AIやディープラーニングを専門とする東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻特任准教授の松尾豊氏、メンタリストのDaiGo氏など。秋元氏に関連しては、ブランジスタ <6176> [東証M]のスマートフォンゲーム「神の手」をプロデュースするとして、同社株が3月以降急騰した経緯があるが、今回は資本参加ということで、より力が入れられるのではないかとの期待感が高まったようだ。

■オープンハウス <3288>  2,505円 (+161円、+6.9%)

 12日、オープンハウス <3288> が決算を発表。16年9月期の連結経常利益は前の期比43.7%増の291億円に拡大して着地。続く17年9月期も前期比16.6%増の340億円に伸び、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。今期も引き続き戸建て住宅や収益不動産の販売を伸ばし、21.4%の大幅増収を見込む。業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比10円増の60円に増配する方針とした。前日終値ベースの配当利回りは2.56%に上昇した。同時に、発行済み株式数(自社株を除く)の0.89%にあたる50万株(金額で12億5000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表。買い付け期間は11月15日から17年3月31日まで。これを受けて、株主還元の拡充を好感する買いも向かった。

■CYBERDYNE <7779>  1,475円 (+73円、+5.2%)

 CYBERDYNE <7779> [東証M]が続伸。14日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4-9月)連結決算が、営業損益6億9400万円の赤字(前年同期5億3000万円の赤字)と営業赤字が拡大したことから朝安で推移したが、その後切り返し大幅続伸となった。15日、次世代型電動車イスを手掛ける米WHILL社(カリフォルニア州)と業務提携したと発表しており、これを好感した買いが入ったようだ。今回の提携は、サイバダインのサイバニクス技術と、WHILL社のモビリティ開発技術を生かし、「重介護ゼロ社会」や政府の社会変革目標である「Society5.0」に向けた次世代型モビリティの創出を目指したもの。また、あわせてWHILL社への出資も発表した。

■三菱UFJ <8306>  643円 (+26円、+4.2%)

 14日、三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.69%にあたる2億3000万株(金額で1000億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は11月15日から12月31日まで。同時に決算を発表。17年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比18.0%減の7948億円に減少して着地したが売り材料視されなかった。

■竹内製作所 <6432>  2,310円 (+80円、+3.6%)

 竹内製作所 <6432> が大幅高。売上高の97%を海外で稼ぐ異色の建機メーカーで北米向けの売上比率も高い。インフラ投資拡大を謳うトランプ次期政権下で商機拡大の思惑が浮上しているほか、為替の動向も輸出採算面に大きな影響を与える。ここ対ドルで円安が加速しており、足もとは1ドル=108円台までドルが買われた。これを背景とした輸出採算の改善期待が株価に浮揚効果を与えた。

■富士重工業 <7270>  4,177円 (+127円、+3.1%)

 富士重工業 <7270> が4日続伸。同社は15日、10月13日に発表した新型「インプレッサ」の受注台数が、発表後約1ヵ月(9月1日の先行予約開始~11月14日)で月販目標2500台に対し、4倍超の1万1050台に達したと発表。業績への寄与などが期待されたようだ。また、14日の海外市場で円が1ドル=108円台半ばをつけるなど、足もとの為替相場が円安・ドル高基調となっていることも買い手掛かりとなったもよう。なお、同社は第2四半期決算発表時に通期連結業績予想の前提為替レートを従来の1ドル=106円から104円に修正。また、下期の為替レートを1ドル=100円としている。

■太陽ホールディングス <4626>  4,025円 (+110円、+2.8%)

 太陽ホールディングス <4626> が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が14日付でレーティング「バイ」を継続、目標株価を4730円から4820円へ引き上げた。半導体市場拡大を背景とするDF(ドライフィルム)の拡販加速を考慮し、17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の80億円(前期109億6400万円)に対して従来予想の78億円から84億円へ、18年3月期は100億円から107億円へ引き上げた。

■イーレックス <9517>  3,105円 (+75円、+2.5%)

 12日、イーレックス <9517> が決算を発表。17年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比3.3倍の14.1億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。電力小売で利益率の高い法人契約を獲得したほか、家庭向けも伸び、24.9%の大幅増収を達成したことが寄与。取引価格の下落が続く日本卸電力取引所で電力を調達したことも大幅増益に貢献した。通期計画の24.5億円に対する進捗率は57.8%に達しており、通期業績の上振れを期待する買いが向かった。

■サンゲツ <8130>  1,873円 (+32円、+1.7%)

 サンゲツ <8130> が続伸。14日の取引終了後、米国で壁装材の製造販売を手掛けるコロシール・インテリア・プロダクツ・ホールディングス(オハイオ州)の全株式を取得したと発表した。今回の買収は、商品の調達、デザインや機能の開発でサンゲツの既存事業との相乗効果が大きいと判断したほか、米国市場に参入する際の足掛かりとするのが狙い。買収価額は有利子負債を含み1億3400万ドル。なお、サンゲツの連結業績に与える影響は現在精査中としている。

■ニフコ <7988>  6,280円 (+60円、+1.0%)

 ニフコ <7988> が続伸で、連日の年初来高値更新。工業用ファスナーの大手メーカーで高い商品競争力を誇る。同社が手掛けるファスナーは樹脂製であることから、「自動車の軽量化が進むなかで樹脂部品の搭載点数の増加が収益面で追い風となっている」(市場関係者)という。17年3月期業績は営業利益段階で前期比1.5%増益の280億円を見込むが、小幅ながらも連続で過去最高利益更新となる見通し。また、18年3月期についても増収増益が濃厚との見方が強い。

※15日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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