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【市況】明日の株式相場見通し=円安進行一服懸念で買い手控え、利益確定売りで上値重い

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(16日)の東京株式市場は、米大統領選でトランプ氏が勝利して以降、継続してきた外国為替市場での円安・ドル高進行に一服感が強まるのではとの見方から、買い手控えのなか利益確定売りが先行しそうだ。

 9日午前中には、1ドル=101円台まで一気に円高・ドル安が進行したものの、その後わずか1週間で7円を超える急速な円安・ドル高となり、きょうは一時1ドル=108円台半ばの水準まで下落した。市場では、値幅や日柄などを考慮して一方的な円安進行にそろそろ一服感が出てもおかしくないとの見方が増えている。

 市場関係者からは「きょうの日経平均株価が一時、1万7700円台に乗せるなど、全体相場が短期間に急ピッチな上昇を続けるなか、円安進行の材料だけでは上値が重くなりそうだ。また、原油価格が下落を続けていることも懸念材料」との見方が出ていた。

 15日の東京株式市場は、朝方小高く始まったものの、その後は利益確定売りに押され、マイナス圏に沈む展開。ただ、下値も限定的で1万7000円台後半でのもみ合いに終始した。日経平均株価終値は、前日比4円47銭安の1万7668円15銭と4日ぶりの小反落となった。

 日程面では、10月の訪日外国人客数、14日時点の給油所の石油製品価格に注目。海外では、EU財務相理事会、IEAの世界エネルギー展望、米10月の生産者物価指数、米10月の鉱工業生産・設備稼働率が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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