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【市況】日経平均は2月高値意識、金融株と自動運転車関連に注目/オープニングコメント

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

 15日の日本株市場は底堅い相場展開が続こう。14日の米国市場はまちまちの展開ながらも、NYダウは連日で最高値を更新。シカゴ日経225先物清算値は大阪比40円高の17700円、円相場は1ドル108円台半ばで推移している。引き続き米株高と円安が支援材料になろう。

 また、トランプ政権への思惑からハイテク株が冴えないものの、金融株が堅調。前日に4-9月決算を発表したメガバンク3行はマイナス金利の影響から、7年ぶりに揃って減益となった。ただ、トランプ政権でのドッド・フランク法(金融規制改革法)の緩和期待等もあり、ADR(米国預託証券)ではいずれも上昇している。金融株の底堅い展開が安心感につながりそうである。

 日経平均は前日の上昇においても、4月高値突破での達成感よりも、先高感が強く感じられる相場展開だった。短期的な過熱警戒感は意識されやすいだろうが、2月戻り高値突破を意識したスタンスとなろう。

 その他、物色としてはZMPの上場承認を受けて、自動運転車関連に向かいそうである。同社株主であるFVC<8462>、マクニカ富士<3132>、ジャフコ<8595>、コマツ<6301>、ソニー<6758>、DI<4310>などに関心が集まりそうだが、保有株数が想定よりも少ないところなどは、インパクトが限られるとの見方にも。

 その他、政府は、乗用車などの自動走行の実用化に向けて、自動車メーカーや研究機関などの参加を募り、来年9月頃から1年半かけて、首都高速道路や東名高速道路、それに、東京の臨海地域の一般道路などで、大規模な実証実験を行う方針を固めましたと報じられている。他の自動運転車関連への波及が意識されそうである。
《AK》

 提供:フィスコ

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