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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):イグニス、東京精、シチズン

イグニス <日足> 「株探」多機能チャートより
■イグニス <3689>  5,490円  +700 円 (+14.6%) ストップ高   本日終値
 11日、イグニス <3689> [東証M]がVR領域を手掛ける新設子会社パルスに、総合プロデューサーの秋元康氏らが資本参加することが決定したと発表したことが買い材料視された。今回資本参加が決定したのは秋元康氏のほか、AIやディープラーニングを専門とする東京大学大学院准教授の松尾豊氏、メンタリストのDaiGo氏の3人。同社は4日にパルス設立を発表しており、上記3人を映し出した動画も公開していた。同社株は7日から急騰しており、今回の発表を受けて、改めて今後の進展に期待する買いが殺到した。併せて、決算を発表。16年9月期の連結経常損益は14.6億円の黒字(前の期は1.4億円の赤字)に浮上し、過去最高益を更新した。同時に、2020年9月期に売上高150億円(16年9月期実績は55億円)、営業利益60億円(同14.7億円)を目指す中期経営計画も発表している。

■LINK&M <2170>  347円  +40 円 (+13.0%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 11日、リンクアンドモチベーション <2170> が決算を発表。16年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益が前年同期比7.9倍の13.9億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。利益率の高い組織人事コンサルティングの受注好調が寄与した。企業の販売促進ニーズの高まりを背景に、営業力強化をテーマとするコンサルティングや受託業務が好調だったほか、新規事業である組織改善クラウドサービスが大きく伸びた。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の16億円→17.6億円に10.0%上方修正、増益率が2.1倍→2.3倍に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

■ASB機械 <6284>  2,122円  +224 円 (+11.8%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 11日、日精エー・エス・ビー機械 <6284> が決算を発表。16年9月期の連結経常利益は前の期比3.1%減の41.2億円となったものの、続く17年9月期は前期比21.3%増の50億円に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。今期は主力であるボトル成形機の大型機や新製品の販売拡大に注力し、9.7%の増収を見込む。インド第3工場を建設するなど生産体制の整備を進めるとともに、品質を向上させて製品競争力の強化を図る。

■日本電子 <6951>  475円  +48 円 (+11.2%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 日本電子<6951>が急騰。同社は11日取引終了後、17年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を1070億円から1000億円(前期比6.9%減)へ、営業利益を30億円から18億円(同70.7%減)へ下方修正した。しかし、今期の業績悪については事前に織り込みが進んでいたほか、信用倍率が1倍と売り買い拮抗にあり需給妙味が意識されていたこともあって、株価は急浮上する展開に。背景には「電子ビーム描画装置などの成長商品に期待が強いほか、外資系証券が同社株に強気の投資判断をしていることも影響している。円高デメリットと研究開発費先行の減益であり、来期にはV字回復が見込める」(市場関係者)との指摘が出ている。

■東京精密 <7729>  3,000円  +282 円 (+10.4%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 東京精密<7729>が反発、年初来高値を更新した。同社は11日の取引終了後、17年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を690億円から725億円(前期比3.2%増)へ、営業利益を115億円から130億円(同1.7%減)へ、純利益を84億円から94億円(同3.1%減)へ上方修正、これを好感した。半導体製造装置部門では、中国メーカーのスマートフォンの予想を上回る販売増や高機能化に加え、ハイエンドスマートフォンの新機種が投入されたことにも牽引され好調に推移している。あわせて発表した第2四半期累計(4~9月)の連結決算は売上高371億9000万円(前年同期比2.1%減)、営業利益65億8800万円(同13.8%減)、純利益46億6800万円(同14.6%減)だった。

■シチズン時計 <7762>  649円  +57 円 (+9.6%)  本日終値
 11日、シチズン時計 <7762> が発行済み株式数の3.03%にあたる1000万株の自社株を消却すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は11月30日。同時に決算を発表。17年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比47.1%減の83億円で着地したが売り材料視されなかった。

■七十七銀行 <8341>  529円  +45 円 (+9.3%)  本日終値
 11日、七十七銀行 <8341> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.6%にあたる600万株(金額で30億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は11月14日から17年1月31日まで。同時に17年3月期の連結経常利益を従来予想の280億円→230億円に17.9%下方修正したが売り材料視されなかった。

■アルバック <6728>  3,370円  +285 円 (+9.2%)  本日終値
 11日、アルバック <6728> が決算を発表。17年6月期第1四半期(7-9月)の連結経常利益が前年同期比26.9%増の61.4億円に伸びて着地したことが買い材料視された。テレビ向け大型液晶ディスプレー製造装置や有機EL製造装置の販売が伸びた主力の真空機器事業が収益を牽引した。上期計画の105億円に対する進捗率は58.6%に達し、5年平均の36.1%も上回った。これを受けて、上期業績の上振れを期待する買いが向かった。

■ほくほくFG <8377>  1,695円  +139 円 (+8.9%)  本日終値
 11日に決算を発表。「今期経常を13%上方修正」が好感された。ほくほくフィナンシャルグループ <8377> が11月11日大引け後(15:00)に決算を発表。17年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比9.3%減の237億円に減った。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の350億円→395億円(前期は464億円)に12.9%上方修正し、減益率が24.6%減→14.9%減に縮小する見通しとなった。
  ⇒⇒ほくほくFGの詳しい業績推移表を見る

■飯田GHD <3291>  2,126円  +174 円 (+8.9%)  本日終値
 飯田グループホールディングス<3291>が反発。同社は11日の取引終了後、17年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上収益を1兆2429億円から1兆2500億円(前期比10.0%増)へ、営業利益を1005億円から1133億円(同19.7%増)へ、純利益を660億円から752億円(同15.8%増)へ上方修正。期末配当を23円から30円(前年同期23円)へ引き上げ、第2四半期末の23円(同19円)と合わせて年間配当を53円とし、これを好感した。前期に引き続き仕入れの厳選や在庫回転率の改善を推し進め、品質基準統一による性能面の向上に取り組んでいる。あわせて発表した第2四半期累計の連結決算は売上収益5869億6900万円(前年同期比7.1%増)、営業利益592億3700万円(同33.1%増)、純利益391億200万円(同40.0%増)だった。

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