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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ルネサス、ブランジスタ、セガサミー

ルネサス <日足> 「株探」多機能チャートより
■ルネサス <6723>  741円  +99 円 (+15.4%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 2日、ルネサスエレクトロニクス <6723> が決算を発表。16年12月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比57.0%減の288億円に落ち込んだものの、従来予想の230億円を上回って着地したことが買い材料視された。半導体の販売が想定より伸びたうえ、費用の抑制効果などが利益上振れに貢献した。前年同期比では円高や熊本地震の影響のほか、非注力製品からの撤退が響き大幅減益となった。

■東海カーボン <5301>  350円  +37 円 (+11.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 東海カーボン<5301>が年初来高値を更新。2日取引終了後、16年12月期の連結業績予想の修正を発表。営業利益を2億円から7億円(前期比82.9%減)へ、最終損益を57億円の赤字から51億円の赤字(前期24億8400万円の黒字)へ上方修正した。カーボンブラック事業、黒鉛電極事業における海外子会社の業績回復が進んでいることや棚卸資産再評価損の戻しなどが収益の上振れ要因。信用取組は信用倍率0.3倍台と売り残が買い残を大きく上回っていたこともあって、損益改善を材料に買い仕掛けが入り、ミニ踏み上げ相場の様相となった。

■日東紡績 <3110>  369円  +32 円 (+9.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 2日、日東紡績 <3110> が発行済み株式数(自社株を除く)の3.01%にあたる600万株(金額で25億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は11月4日から17年5月31日まで。また、発行済み株式数の19.38%にあたる4800万株の自社株を11月18日付で消却する。同時に17年3月期の連結経常利益を従来予想の100億円→105億円に5.0%上方修正したことも支援材料。

■ブランジスタ <6176>  2,819円  +240 円 (+9.3%)  11:30現在
 ブランジスタ<6176>が急伸。同社は2日、子会社のブランジスタゲームとフジテレビジョン(東京都港区)、SHOWROOM(東京都渋谷区)が連携し、インターネットサービスとテレビの連携新企画「神の間」を立ち上げると発表。木曜日の深夜番組でこの新企画がスタートしており、今後の展開などが期待されているようだ。「神の間」は、フジテレビとライブ動画ストリーミングプラットフォーム「SHOWROOM」と連動した企画を立案し、その企画を実現していくバラエティー番組のコーナー。番組では、ユーザーがスマホクレーンゲーム「神の手」で欲しい景品や、「SHOEROOM」でやってほしい番組を公式サイト・SNSから「民の声」として募集する。

■丸和運輸機関 <9090>  2,669円  +205 円 (+8.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 2日、丸和運輸機関 <9090> が決算を発表。17年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比25.3%増の22.5億円に伸びて着地したことが買い材料視された。新規物流センターの本格稼働や食品スーパーの新規業務獲得などで、主力の食品物流が25.4%増収を達成したことが寄与。販管費を抑制したことも大幅増益に貢献した。

■古河電気工業 <5801>  3,165円  +222 円 (+7.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 2日、古河電気工業 <5801> が17年3月期の連結営業利益を従来予想の275億円→290億円に5.5%上方修正。増益率が1.4%増→6.9%増に拡大する見通しとなったことが買い材料。銅地金価格の下落や円高の影響で売上は計画を下回るものの、光ファイバ・ケーブル事業の業績好調で補い、営業利益が上振れする。

■アダストリア <2685>  2,904円  +165 円 (+6.0%)  11:30現在
 アダストリア<2685>が大幅反発。2日取引終了後、10月度の国内月次売上高を発表しており、既存店売上高は前年同月比7.2%増と3カ月ぶりに前年実績を上回ったことが材料視されている。10月中旬まで前年に比べて暖かい日が続いたものの、下旬にかけて気温の低下とともに、カーディガンなどのニット類を中心に秋物衣料の売れ行きが加速した。ブランド別では、「グローバルワーク」、「スタディオクリップ」、「ニコアンド」、「ベイフロー」などが好調だった。

■ケーズホールディングス <8282>  1,929円  +109 円 (+6.0%)  11:30現在
 2日、ケーズホールディングス <8282> が発行済み株式数(自社株を除く)の3.94%にあたる400万株(金額で80億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は11月4日から17年2月28日まで。また、17年3月31日付で1000万株の自社株を消却する。同時に決算を発表。17年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比16.0%増の148億円に伸びて着地したことも支援材料。

■セガサミー <6460>  1,600円  +90 円 (+6.0%)  11:30現在
 2日、セガサミーホールディングス <6460> が17年3月期の連結最終利益を従来予想の100億円→300億円に3.0倍上方修正。増益率が86.3%増→5.6倍に拡大する見通しとなったことが買い材料。販売計画見直しのほか、部材再利用による原価改善や研究開発費をはじめとしたコスト構造の改善で、遊技機事業の採算が改善する。ゲームセンターや子会社株式を売却することに伴う特別利益の発生も最終利益を大きく押し上げる。

■日本金銭機械 <6418>  1,573円  +80 円 (+5.4%)  11:30現在
 日本金銭機械<6418>が急反発したほか、テックファームホールディングス<3625>、オーイズミ<6428>なども買いが優勢の展開、カジノ関連の一角が改めて動意づいている。一部メディアを通じて統合型リゾート(IR)整備推進法案(通称カジノ法案)が9日にも衆院内閣委員会で審議入りする見通しとなったと伝わっており、これを手掛かり材料とする動き。推進派の自民党と日本維新の会が協調する一方、これまで難色を示していた公明党も慎重な姿勢は崩さないものの以前より態度を軟化させているもようで、今国会での成立に期待がかかっていた。もっとも、TPP承認案の衆院通過が、山本農林水産相の失言問題などで後ずれしており、日程的に成立は困難との見方も出ている。

■ブイ・テクノロジー <7717>  12,270円  +620 円 (+5.3%)  11:30現在
 ブイ・テクノロジー<7717>が反発。有機ELがポスト液晶を担う次世代のディスプレーとして注目されている。来年に米アップルが発売するiPhoneの次期モデルで有機EL採用が予想され、関連企業の設備投資需要が世界的に盛り上がる方向にある。3日付の日本経済新聞では京東方科技集団(BOE)など中国パネルメーカー主要6社が新工場を相次ぎ建設しており、2020年までに投資総額が2兆円を超える見通しにあることを伝えている。これを受けて素材や製造装置など有機EL分野に展開する日本企業も収益機会が大きく膨らむことになる。Vテクは有機EL蒸着プロセスで必須となるファイン・ハイブリッド・マスク(FHM)を展開しており、関連有力銘柄として注目されている。

■JCU <4975>  4,440円  +220 円 (+5.2%)  11:30現在
 2日、JCU <4975> が決算を発表。17年3月期上期(4-9月)の連結営業利益が前年同期比9.5%増の25.7億円と、従来予想の21億円を上回って着地したことが買い材料視された。めっき装置やプラズマ装置の販売好調が収益を押し上げた。主力の薬品事業は、スマートフォン向けめっき薬品などが伸びたものの、円高による採算悪化が響き、営業利益は前年同期比3.0%の減益だった。上期上振れに伴い、通期の同利益を従来予想の46.2億円→48.5億円に5.0%上方修正した。

■VIX短先物 <1552>  247円  +11 円 (+4.7%)  11:30現在
 国際のETF VIX短期先物指数<1552>が大幅に7日続伸。同ETFは「恐怖指数」と称される米VIX指数とリンクしている。米国大統領選挙を8日に控え、共和党候補のトランプ氏の支持率が上昇し、民主党のクリントン氏を急追していることから、「トランプリスク」が再燃。3日の米VIX指数は一時、前の日に比べ16%高の22.57に上昇。6月下旬のBrexit(英国のEU離脱)以来の水準に上昇している。

■エービーシー・マート <2670>  6,560円  +280 円 (+4.5%)  11:30現在
 エービーシー・マート<2670>が3日ぶりに反発。2日の取引終了後に発表した10月度概況で、既存店売上高が前年同月比6.5%増と3カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。前年に比べて日曜日が1日多く、また気温の低下とともに季節需要が高まったことが奏功したという。また、商品別ではスポーツシューズが好調だったほか、テレビCMアイテムを中心に、レディースシューズが好調だった。

■ユナイテッドアローズ <7606>  2,928円  +83 円 (+2.9%)  11:30現在
 ユナイテッドアローズ<7606>が反発。2日の取引終了後に発表した10月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合計した既存店売上高が前年同月比3.2%増となり、3カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好材料視されている。前年に比べて休日が1日多かった影響が2.0%増ほどあったことに加えて、休日中旬以降の気温低下に伴いニットやアウターに動き出しが見られたことが寄与した。また、ジャケットやブラウス、シャツ、パンツなどのアイテムが安定して推移したことも貢献した。

●ストップ高銘柄
 オウチーノ <6084>  2,002円  +600 円 (+42.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 以上、1銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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