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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):M&Aキャピ、メガチップス、SUMCO

M&Aキャピ <日足> 「株探」多機能チャートより
■M&Aキャピ <6080>  2,579円  +397 円 (+18.2%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 28日、M&Aキャピタルパートナーズ <6080> が決算を発表。16年9月期の経常利益(非連結)は前の期比22.0%増の18.6億円で着地。連結決算に移行する17年9月期の同利益も前期非連結比14.1%増の21.2億円に伸び、6期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は27日付で子会社化したレコフ、レコフデータの業績上積みに加え、M&A案件の成約件数の増加が寄与し、58.2%の大幅増収を見込む。

■メガチップス <6875>  2,109円  +253 円 (+13.6%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 メガチップス<6875>が急伸。同社は28日取引終了後に、17年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。営業損益は3000万円の赤字(前年同期は1億円の黒字)となり、従来の6億円の赤字予想から大きく上振れて着地した。売上高も294億8100万円(前年同期比2.4%増)と、従来計画の270億円を上回った。ゲームソフトウエア格納用LSI(カスタムメモリ)の需要が当初想定を上回ったことなどが業績の改善につながった。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■EIZO <6737>  3,320円  +359 円 (+12.1%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 28日、EIZO <6737> が決算を発表。17年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比64.8%増の39.6億円に拡大して着地したことが買い材料視された。円高の影響があったものの、米国向け医療用モニターや遊技機器用モニターの販売が大きく伸び、13.7%の大幅増収を達成した。コスト削減や販管費の抑制による採算改善も利益を大きく押し上げた。通期計画の61億円に対する進捗率は65.1%に達しており、通期上振れを期待する買いが向かった。

■SUMCO <3436>  1,102円  +92 円 (+9.1%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 SUMCO<3436>が急伸。ここにきて半導体関連株への物色の矛先が製造装置主導からウエハー関連にも波及。同社は半導体大口径シリコンウエハーで世界屈指のシェアを有しており、国際的な半導体需給のタイト化を背景として先行きの業績変化に期待した買いに勢いがついてきた。直近では独シリコンウエハー大手企業の好決算発表が独株式市場で注目を集めたことで、この流れが東京市場にも波及している。SUMCOの17年12月期第3四半期決算発表は11月10日に予定されており、マーケットの注目を集めそうだ。

■新明和工業 <7224>  813円  +61 円 (+8.1%)  本日終値
 新明和工業<7224>が急伸。同社はきょう午後2時に、17年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。営業利益は49億300万円(前年同期比48.0%減)となり、従来計画の40億円から上振れ着地した。売上高は924億1500万円(同2.6%減)で、従来計画の945億円には届かなかった。航空機部門が為替の影響などで受注・売上高とも減少した半面、特装車部門は製造販売および保守・修理事業ともに受注・売上高が堅調に推移した。なお、第2半期決算の実績を考慮し、17年3月期通期の連結業績予想については、売上高を1970億円から2000億円(前期比1.9%減)に、営業利益を105億円から110億円(同27.9%減)にそれぞれ上方修正している。

■沖縄電力 <9511>  2,431円  +171 円 (+7.6%)  本日終値
 28日に決算を発表。「上期経常は66%増益・通期計画を超過」が好感された。
 沖縄電力 <9511> が10月28日大引け後(15:00)に決算を発表。17年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比65.9%増の97.1億円に拡大し、通期計画の76億円に対する進捗率が127.9%とすでに上回り、さらに5年平均の115.1%も超えた。
  ⇒⇒沖縄電力の詳しい業績推移表を見る

■エス・エム・エス <2175>  2,741円  +191 円 (+7.5%)  本日終値
 エス・エム・エス<2175>が大幅反発。前週末28日の取引終了後、17年3月期の連結業績予想について、営業利益を34億3200万円から36億5000万円(前期比32.4%増)へ、純利益を27億1800万円から28億円(同23.6%増)へ上方修正したことが好感されている。事業運営効率化による費用抑制と一部採用の遅れなどで、上期業績が計画を上回ったことが要因という。なお、売上高は240億5100万円(同26.1%増)の従来予想を据え置いている。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高119億9000万円(前年同期比28.6%増)、営業利益23億1100万円(同21.7%増)、純利益18億4300万円(同15.0%増)だった。介護分野の人材紹介・人材メディアが伸長したほか、介護事業者向け経営支援サービス「カイポケ」が引き続き成長したことなどが業績を牽引した。

■モリタホールディングス <6455>  1,584円  +109 円 (+7.4%)  本日終値
 28日、モリタホールディングス <6455> が決算を発表。17年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比11.9%増の20.5億円に伸びて着地したことが買い材料。1月に子会社化したフィンランドのBRONTO SKYLIFT社の業績上積みが収益を押し上げた。国内で消防車輌の販売が伸びたことも増益に貢献した。上期業績好調につき、通期の同利益を従来予想の89億円→92億円に3.4%上方修正。増益率が9.6%増→13.3%増に拡大し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。

■マクニカ富士 <3132>  1,318円  +89 円 (+7.2%)  本日終値
 31日午後、マクニカ・富士エレホールディングス <3132> が発行済み株式数(自社株を除く)の6.88%にあたる400万株(金額で50億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は11月1日から17年3月21日まで。同時に決算を発表。17年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比30.8%減の39.5億円に落ち込んだが、売り材料視されなかった。

■三益半導体工業 <8155>  1,337円  +89 円 (+7.1%)  本日終値
 三益半導体工業<8155>が大幅高で3日続伸。半導体関連は製造装置から素材関連まで物色の矛先が広がってきており、総花的な上昇に発展、バブル相場的な色彩を見せ始めている。そのなか、発行株数3500万株強で値動きが軽く、半導体シリコンウエハーの加工を手掛ける同社株にも投機資金が食指を動かしている。同社の筆頭株主で業務受託先である信越化学工業<4063>の17年3月期第2四半期(4~9月)決算は、連結営業利益が前年同期比11%増の1220億3400万円と好調で株価もこれを受けて上昇しており、収益拡大の原動力が半導体ウエハーの伸びだったことから同社株の連想高に反映された。同社の17年5月期営業利益は前期比微増の35億円を予想しているが、保守的で上振れの可能性が高まっている。

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