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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

イトーキ <日足> 「株探」多機能チャートより

■イトーキ <7972>  668円 (-38円、-5.4%)

 東証1部の下落率3位。25日、イトーキ <7972> が決算を発表。16年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益が前年同期比33.4%減の25.5億円に落ち込んで着地したことが売り材料視された。世界景気の先行き不透明感の影響を受けて、研究設備機器や店舗商業施設などの大型設備投資が減少し、設備機器関連事業の営業損益が前年同期の10.8億円の黒字から1.4億円の赤字に転落したことが響いた。通期計画の48億円に対する進捗率は53.2%にとどまっており、通期計画未達を懸念する売りが向かった。

■キヤノン電子 <7739>  1,638円 (-37円、-2.2%)

 キヤノン電子 <7739> が反落。25日の取引終了後、16年12月期の連結業績見通しについて、売上高を920億円から830億円(前期比7.1%減)へ、営業利益を92億円から78億円(同25.9%減)へ、純利益を63億円から46億円(同33.8%減)へ下方修正したことが嫌気された。第3四半期まで進捗をもとに業績予想を見直した結果としている。その第3四半期累計(1-9月)連結決算は、売上高620億2700万円(前年同期比9.9%減)、営業利益67億5400万円(同23.1%減)、最終利益38億9400万円(同33.7%減)だった。

■シマノ <7309>  17,850円 (-370円、-2.0%)

 シマノ <7309> が急反落。同社は25日取引終了後、16年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結決算を発表。売上高は2416億7700万円(前年同期比15.7%減)、営業利益は484億8700万円(同25.5%減)、最終利益は368億2500万円(同43.1%減)と低調だった。欧州での自転車販売が低迷し、自転車部品大手の同社もその影響を受けている。通期業績予想は従来見通しを据え置いた。通期営業利益680億円予想(前期比20.1%減)に対する進捗率は71%にとどまった。

■アサヒ <2502>  3,617円 (-74円、-2.0%)

 25日、アサヒグループホールディングス <2502> が、子会社シーエフアイが保有する頂新(ケイマン)ホールディングの株価下落に伴い、投資有価証券評価損として371億円を特別損失に計上すると発表したことが売り材料視された。同社は16年12月期の決算発表から国際会計基準(IFRS)に移行する予定で、今回の株式評価損の最終利益への影響はないとしているが、多額な特損計上を懸念する売りが向かった。

■小糸製作所 <7276>  5,340円 (-80円、-1.5%)

 小糸製作所 <7276> が反落。25日の取引終了後、17年3月期の連結業績見通しについて、売上高を7800億円から7870億円(前期比3.3%減)へ、営業利益を780億円から820億円(同0.3%減)へ、純利益を470億円から490億円(同5.8%増)へ上方修正したが、株価は10月に入り上昇基調にあったことから、目先の材料出尽くし感が強まったようだ。北米や中国を中心に自動車生産台数が増加していることを背景に、新規受注の拡大や自動車ランプのLED化が進展したことで上期業績が計画上振れで着地したことが要因。また、国内工場再編による生産効率の向上や、国内外における改善合理化、原価低減活動が奏功しているという。同時に発表した第2四半期累計(4-9月)決算は、売上高3837億2000万円(前年同期比0.1%増)、営業利益397億4800万円(同22.7%増)、最終利益229億2900万円(同61.8%増)だった。また、従来未定としていた配当について、中間配当を20円(前年同期16円)にするとあわせて発表した。なお、期末配当は引き続き未定としている。

※26日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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