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【材料】本日の注目個別銘柄:コマツ、HOYA、太平洋セメントなど

鉄建 <日足> 「株探」多機能チャートより

<1815> 鉄建 343 +19
賑わう。前日に発表した収益予想の上方修正が買い材料。上半期営業利益は従来予想の15億円から27.4億円、前年同期比43%増益の水準にまで上方修正している。上振れ期待はあったものの、第1四半期から増益率は一段と拡大しており、想定以上の上方修正と捉えられる。売上高は想定を下回るものの、土木・建設工事ともに利益率が向上したもようだ。

<6301> コマツ 2320.5 -58.5
大幅続落。米キャタピラーが前日に発表した決算が売り材料につながっている。第3四半期決算は市場予想を上回ったものの、今年の売上高見通しを下方修正、従来予想の400億?405億ドルから約390億ドルとしており、市場予想平均約400億ドルを下回っている。これを受けて株価は約2%の下落に。あらためて厳しい外部環境が認識される格好にも。

<7741> HOYA 4364 +234
大幅続伸。SMBC日興証券が投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も4000円から5500円に引き上げている。今後は18.3期の業績トレンドに注目としている。ライフケアでの買収効果が収益増に寄与し始めるほか、情報通信での減益傾向の下げ止まりが顕在化するとみている。また、M&A戦略加速といった有意な成長投資は真の企業価値を高めるものとして評価すべき局面とも指摘。

<2579> コカ・ウエスト 3100 +114
大幅反発。コカ・コーラグループとキリンHDが清涼飲料事業で資本業務提携の方針を固めたと報じられている。グループ同士で数%ずつを持ち合い、物流と原料調達で連携するもよう。コカ・イーストとの経営統合を発表したばかりであり、矢継ぎ早の収益力強化策を評価の動き。これまで同業メーカーと本格的な協業は行っていなかったため、「企業の変化」として評価も高まる。

<5233> 太平洋セメント 309 +27
大幅反発、前日に業績修正を発表、経常利益は上半期が185億円から200億円に増額も、通期では620億円から570億円に減額。原価低減で上半期経常利益は上振れも通期では持分法投資損益の悪化が響くもよう。最終利益は繰延税金資産の計上で上方修正している。上半期の本業利益の上振れをポジティブ視しているほか、同時に発表した発行済みの2.76%を上限とする自社株買いもプラスインパクトに。

<6798> SMK 388 +34
急伸。前日に上半期の決算を発表、営業利益は7.5億円で前年同期比71%減益、通期予想は31億円から26億円に下方修正している。ただ、実績値は第1四半期決算時に発表した下方修正前の水準6億円も上回る着地になっており、過度な業績悪化懸念が後退する状況となっているもよう。株価は大きく調整で、市場では一段の下振れなども想定していたとみられる。

<6641> 日新電機 1540 -89
大幅反落。前日に業績予想の上方修正を発表、営業利益は従来予想の25億円から49億円、前年同期比2.5倍に、通期では150億円から165億円、前期比33%増益に増額している。電力機器事業の増収、ビーム・真空応用事業の採算改善などが業績上振れの背景。ただ、第1四半期実績が25.5億円であったため、大幅な上方修正は織り込み済み。通期の市場コンセンサスには依然10億円ほど未達状況。

<4519> 中外製薬 3490 -80
売り先行。前日に1-9月期の決算を発表、ネガティブ視される格好になっている。営業利益は586億円で前年同期比13%減益、1-6月期は同1%増益であったため、収益は急速に失速する形となっている。失速の主因はロシュ向けのアクテムラ輸出が大幅に減少、マイルストーン収入が減少したことである。ただ、もともと在庫調整の可能性などは指摘されており、売り一巡後は下げ渋りへ。
《XH》

 提供:フィスコ

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