市場ニュース

戻る
 

【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

JAFCO <日足> 「株探」多機能チャートより

■TOKYO BASE <3415>  2,283円 (+173円、+8.2%)

 TOKYO BASE <3415> [東証M]が急反発。同社はアパレル分野で国内ブランドに特化したセレクトショップ「STUDIOS」を展開し、独自の新業態店「UNITED TOKYO」も運営する。市場では「嗜好性が高い商品が主軸でEコマース売り上げが占める割合も高いことから、天候などの影響を受けにくい強みがある」(国内中堅証券)という。PERは割高ながら潜在的な成長力を評価して継続的な買いが観測されている。17年2月期は営業利益段階で36%増益を計画。

■ジャフコ <8595>  3,265円 (+245円、+8.1%)

 東証1部の上昇率3位。ジャフコ <8595> が大幅高。ここ新興市場の直近IPO銘柄に個人投資家資金が集中し、チェンジ <3962> [東証M]が10月6日に公開価格のちょうど6倍にあたる7200円まで上値を伸ばすなど、IPO銘柄のセカンダリーに対する市場の関心が高まった。その後は反動安に見舞われた銘柄も多いが、投資家の注目度は依然として高い。そのなか、「今の相場はベンチャー企業への投資を促す追い風局面にあることで、ベンチャーキャピタル大手の同社株にもポジティブな流れが形成されている。前週末に野村証券が同社株の目標株価を引き上げたことも株価刺激材料となったようだ」(準大手証券ストラテジスト)という見方が出ている。

■ゲンキー <2772>  5,470円 (+350円、+6.8%)

 東証1部の上昇率7位。ゲンキー <2772> が8連騰。同社は北陸・東海エリアを中心に広範囲にドラッグストアを展開する。ディスカウントドラッグとして徹底的に低価格戦略にこだわり、顧客ニーズをとらえて業績は好調に推移、積極的な出店戦略が奏功している状況だ。物価上昇の流れが止まり、デフレ関連株に改めて市場の視線が向かうなかで、同社株の存在感が再び高まった。24日午前9時に発表した10月度の既存店売上高は前年同月比0.2%増と小幅ながらプラスを堅持、また全店ベースでは12.1%増と今期に入り5ヵ月連続で2ケタ増収を確保している。

■コロナ <5909>  1,101円 (+58円、+5.6%)

 21日、コロナ <5909> が17年3月期上期(4-9月)の連結経常損益を従来予想の2億円の赤字→3.2億円の黒字(前年同期は6.8億円の赤字)に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなったことが買い材料。ルームエアコンなどの空調機器の販売が想定より大きく伸びたことが寄与。積極的な生産対応による工場操業度の向上に加え、原価低減や経費削減で採算が改善したことも上振れに貢献した。なお、通期の経常利益は従来予想の19億円(前期は9.4億円)を据え置いた。

■TKC <9746>  3,105円 (+148円、+5.0%)

 TKC <9746> が反発。同社は21日の取引終了後、16年9月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を560億円から577億5400万円(前の期比5.1%増)へ、営業利益を65億5000万円から76億6400万円(同13.7%増)へ、純利益を42億円から47億7800万円(同19.1%増)へ上方修正、これを好感した。前の期に引き続き会計事務所事業部や地方公共団体事業部の両部門でクラウドサービスの受注が順調に推移、地方公共団体事業部で番号制度開始により、市町村の庁内ネットワークの情報セキュリティー対策強化に関する受注が寄与した。

■明星工業 <1976>  525円 (+20円、+4.0%)

 明星工業 <1976> が大幅反発し、年初来高値を更新。前週末21日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4-9月)連結業績について、売上高が従来予想の225億円から238億円(前年同期比13.1%増)へ、営業利益が22億5000万円から24億5000万円(同13.7%増)へ、純利益が15億円から17億円(同15.2%増)へ上振れたようだと発表しており、これを好感した買いが入った。ボイラ事業が低調に推移したものの、建設工事事業のLNG関連工事が順調に進捗したことで売上高・利益を押し上げたとしている。

■アウトソーシング <2427>  4,125円 (+145円、+3.6%)

 アウトソーシング <2427> が反発。企業の求人需要に衰えはみられず、有効求人倍率は6月に1.37倍と24年10ヵ月ぶりの高水準に達し、7月と8月も1.37倍と高原状態が続いている。年末に向けて、業種を問わず人材ニーズが高まる傾向があり、賃金の上昇指向も続く公算が大きい。そのなか、同社はIT業界や自動車業界向け製造ラインへの人材派遣を主力に展開、技術系の外部委託需要も取り込んでいる。16年12月期は営業利益段階で73%増益を計画しており、業績実態面から押し目買いを誘った。

■住友林業 <1911>  1,414円 (+45円、+3.3%)

 住友林業 <1911> が3日続伸。21日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティングを「ニュートラル」から「オーバーウエイト」へ、目標株価を1550円から1600円へ引き上げた。国内の住宅事業では付加価値の高い商品・サービスへ注力、山林事業、アメリカとオーストラリアの現地有力ビルダーの買収をてことした海外での住宅事業展開による高い利益成長を指摘。17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の460億円(前期300億9300万円)に対して従来予想の450億円から463億円へ、18年3月期は470億円から485億円へ引き上げている。

■北國銀行 <8363>  347円 (+11円、+3.3%)

 21日、北國銀行 <8363> が17年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の80億円→122億円に52.5%上方修正。増益率が22.3%増→86.5%増に拡大する見通しとなったことが買い材料。有価証券関係利益が増加する一方で、与信関係費用が想定を下回ったことが利益を押し上げた。なお、通期計画については11月4日に予定する中間期決算発表時に公表するとして、従来予想の150億円(前期は176億円)を据え置いた。

■福井コン <9790>  2,697円 (+76円、+2.9%)

 福井コンピュータホールディングス <9790> が大幅続伸し、連日で上場来高値を更新した。21日、17年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の12億円→16.3億円に36.4%上方修正。増益率が8.0%増→47.3%増に拡大し、従来の5期連続での上期の過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料。国土交通省が建設現場でのIT活用を推進するなか、地場建設会社や測量会社向けに3D点群処理システムの販売が好調だったことが寄与。上期業績の上振れに伴い、通期の同利益も従来予想の24億円→28.3億円に17.9%上方修正した。

■大成建設 <1801>  758円 (+14円、+1.9%)

 大成建設 <1801> が後場一段高。同社は24日午後2時に、17年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結業績予想修正を発表。営業利益は従来計画の350億円を大きく上回り、525億円(前年同期比18.4%増)になったようだと発表した。売上高は6900億円から6460億円(同11.1%減)に減額修正したが、建設事業の利益率好転や国内子会社の業績が総じて堅調に推移していることが利益を押し上げたという。なお、通期業績予想は第2四半期決算発表時(11月11日予定)に改めて公表するとしている。

■栄研化学 <4549>  3,010円 (+45円、+1.5%)

 栄研化学 <4549> が反発。21日付でみずほ証券が「買い」、目標株価3530円で投資判断を再開した。同社は日本の臨床検査薬市場で売上高第5位のメーカー。上位4社と比較してグローバル展開で後れをとり十分な評価を得られなかったが、2015年からフランスでの展開を新たに開始するなど便潜血試薬の海外展開が広がっていること、2016年1月のシスメックス <6869> との提携で尿検査用試薬の海外販路が開けたこと、2016年8月に遺伝子検査(LAMP法)による結核検査がWHOの推奨を獲得したことの3点から足元で状況が大きく変わりつつある、と指摘している。

■フルキャスト <4848>  957円 (+13円、+1.4%)

 フルキャストホールディングス <4848> が続伸で年初来高値を更新したほか、UTグループ <2146> [JQ]も新値街道、このほかテンプホールディングス <2181> 、ディップ <2379> 、テクノプロ・ホールディングス <6028> 、ヒューマンホールディングス <2415> [JQ]、夢真ホールディングス <2362> [JQ]など人材サービス関連株が一斉高に買われた。今週28日に9月の有効求人倍率が発表される見通しで、これを前に関連銘柄の株価水準訂正高に期待がかかっている。有効求人倍率は6月に1.37倍とバブル期以来となる24年10ヵ月ぶりの高水準を記録、7月と8月も1.37倍と同様の水準をキープしているだけに市場の関心は高い。また、民間調査によるとアルバイト・パートの9月の募集時平均時給は初めて1000円大台を突破したことが伝わっており、これも人手不足の実態を浮き彫りとしている。新アベノミクスが掲げる「一億総活躍社会」で柱となるのは“働き方改革”であり、同テーマでも人材関連株への物色の矛先が先鋭化する可能性がある。

■ネクソン <3659>  1,672円 (+22円、+1.3%)

 ネクソン <3659> が反発。24日、今秋配信予定のスマートフォン向け超本格オンラインMMORPG「クロスレギオン ~ラストフューチャー~」の事前登録者数が3万人を突破したと発表しており、新作ゲームへの期待感から買いが入った。「クロスレギオン」は、広大な3Dフィールドを駆け巡りながら、仲間と共にクエストに挑戦してモンスター打ち倒すというゲーム。最大4人まで協力プレイが可能な共闘モードやPvPプレイが充実しているのが特徴だという。事前登録者数が3万人を突破したことで、既に確定している「プレミアムガチャチケット×1枚」がさらにもう1枚追加され、「プレミアムガチャチケット×2枚」のプレゼントが確定。さらに、事前登録者数が5万件を突破すると、超レアなレジェンドクラスのキャラクターを必ず獲得することができる「レジェンドガチャチケット」を獲得できるとしている。

■小林製薬 <4967>  5,340円 (+50円、+1.0%)

 21日、小林製薬 <4967> が16年12月期上期(4-9月 ※今期は決算期変更による9ヵ月の変則決算)の連結経常利益を従来予想の106億円→116億円に9.4%上方修正。増益率が15.4%増→26.2%増に拡大し、5期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。上期業績の上方修正は7月に続き、2回目。国内で利益率の高い医薬品などの販売が伸びたことが収益を押し上げた。

※24日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均