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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):小林製薬、日電硝、ダイキン

小林製薬 <日足> 「株探」多機能チャートより
■小林製薬 <4967>  5,340円  +50 円 (+1.0%)  本日終値
 21日、小林製薬 <4967> が16年12月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の106億円→116億円に9.4%上方修正。増益率が15.4%増→26.2%増に拡大し、5期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。上期業績の上方修正は7月に続き、2回目。国内で利益率の高い医薬品などの販売が伸びたことが収益を押し上げた。

■日本電気硝子 <5214>  572円  +5 円 (+0.9%)  本日終値
 日本電気硝子<5214>が6日続伸。液晶メーカー向けに薄型パネル用ガラスを提供するが、最近は自動車の軽量化ニーズを背景に自動車部材向けガラスファイバーに注力している。6月に塗料・ガラス大手の米PPGの欧州硝子繊維事業の買収を発表、車載向けガラスファイバーの世界シェアが4割まで高まり、市場では新たな成長シナリオが意識されている。16年12月期は減益見通しながら17年12月期以降の回復に視点が移りつつある。今期も年間16円配当を実施予定にあり、PBR0.6倍未満はバリュー株としての側面も。

■大日本住友製薬 <4506>  1,878円  +16 円 (+0.9%)  本日終値
 21日、大日本住友製薬 <4506> が17年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の160億円→238億円に48.8%上方修正。従来の8.6%減益予想から一転して36.0%増益を見込み、一気に9期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。北米で利益率の高い抗精神病薬「ラツーダ」の販売が好調に推移する中、円高の影響などで販管費が想定を下回ったことが利益上振れに貢献した。

■ダイキン工業 <6367>  9,836円  +78 円 (+0.8%)  本日終値
 ダイキン工業<6367>が反発。同社はきょう、AI(人工知能)やIoTを用いて知的生産性を高める空気・空間の実現に向け、NEC<6701>と共同研究に取り組むことで合意したことを明らかにした。両社は、ダイキン工業の持つ「空気を最適にコントロールする技術」と「空気・空間が人に与える影響に関する知見」をもとに、NECの持つ先進のAIやIoT技術で空調をはじめとした設備を高度に制御することで、「知的生産性の高い空気・空間」という新しい価値を提供するソリューションの実現を目指す。

■リソー教育 <4714>  581円  +3 円 (+0.5%)  本日終値
 リソー教育<4714>が高い。前週末21日の取引終了後、連結子会社名門会が、新規事業として個別指導教室の全国展開を開始すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。リソー教育では現在、完全1対1の個別指導塾「TOMAS」を首都圏1都3県のみで67校直営展開。さらに今期から「首都圏サテライト校戦略」として、面積や生徒数が半分程度の小規模な塾を、未進出の駅周辺を中心に年10校、5年後に120校展開する予定だが、さらなる事業の拡大のため、名門会により主要地方都市への展開を行うというもの。現在、名門会は家庭教師センターとして、政令指定都市を中心に全国28校展開しているが、今後は「TOMAS」が展開していない地域(1都3県以外)に、個別指導教室「TOMAS名門会(仮称)」を全国展開し、グループ全体の成長を図るとしている。

■西松屋チェーン <7545>  1,479円  +6 円 (+0.4%)  本日終値
 西松屋チェーン<7545>が4日ぶりに反発。前週末21日の取引終了後に発表した10月度(9月21日~10月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高は前年同月比1.8%減と2カ月連続で前年実績を下回ったが、売り上げ減は織り込み済みとの見方強い。アウトウエアは秋物実需のピーク到来により好調に推移したものの、実用衣料部門は月度前半において気温低下が昨年に比べて遅かったことから冬物の立ち上がりが出遅れたという。また、雑貨部門では、調乳衛生用品は好調に推移したが、休日減の影響もあって大型育児用品が苦戦した。

■日本マイクロニクス <6871>  1,210円  -128 円 (-9.6%)  本日終値  東証1部 下落率トップ
 日本マイクロニクス<6871>が急反落。前週末21日の取引終了後、集計中の16年9月期連結業績について、売上高が従来予想の285億円から260億円(前の期比20.0%減)へ、営業利益が18億円から16億円(同74.0%減)へ下振れたようだと発表しており、これを嫌気した売りが出ているようだ。メモリ向けプローブカードの需要回復が、想定していたほどではなかったことから、売上高が計画を下回ったことが要因。受注増加による工場稼働率の向上などがあったものの、売上高の減少を補うまでには至らず、利益面も下方修正している。

■新東工業 <6339>  873円  -57 円 (-6.1%)  本日終値  東証1部 下落率4位
 新東工業<6339>が急落。同社は21日の取引終了後、17年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を950億円から900億円(前期比4.5%減)へ、営業利益を53億円から45億円(同21.2%減)へ、純利益を36億円から34億円(同25.6%増)へ下方修正、これを嫌気した。円高の影響による自動車業界の企業収益悪化など国内外市場での厳しい受注環境が圧迫している。

■H2Oリテイ <8242>  1,540円  -56 円 (-3.5%)  本日終値
 21日、エイチ・ツー・オー リテイリング <8242> が17年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の80億円→51.2億円に36.0%下方修正し、一転して33.7%減益見通しとなったことが売り材料。個人消費の低迷やインバウンド需要の減速を受けて、百貨店事業の収益が想定以上に悪化したことが響いた。将来の中国出店資金として行っていた為替予約に評価損が発生したことも利益を圧迫した。なお、通期計画については現在精査中とし、26日に予定する中間期決算で公表するとしている。

●ストップ高銘柄
 HMT <6090>  1,329円  +300 円 (+29.2%) ストップ高   本日終値
 エムケー精工 <5906>  356円  +80 円 (+29.0%) ストップ高   本日終値
 ADプラズマ <6668>  855円  +150 円 (+21.3%) ストップ高   本日終値
 テクノスマート <6246>  502円  +80 円 (+19.0%) ストップ高   本日終値
 メディア工房 <3815>  708円  +100 円 (+16.5%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 ランドコンピュータ <3924>  1,782円  -500 円 (-21.9%) ストップ安   本日終値
 櫻島埠頭 <9353>  325円  -80 円 (-19.8%) ストップ安   本日終値
 GFA <8783>  416円  -100 円 (-19.4%) ストップ安   本日終値
 マーチャント <3121>  417円  -80 円 (-16.1%) ストップ安   本日終値
 サハダイヤモンド <9898>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   本日終値
 以上、5銘柄

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