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【材料】米系大手証券、精密機器:精密の未来は医療に、構造変化に成功する銘柄を選別

富士フイルム <日足> 「株探」多機能チャートより
 ゴールドマン・サックス証券は18日付で、精密機器セクターについて「精密の未来は医療に、構造変化に成功する銘柄を選別」と題してリポートを発行した。

 それによると、精密セクター9銘柄の調査開始。2025年に向け最も有望な医療分野へ迅速に転換できる企業に注目。伝統的精密事業は低迷するとしている。医用画像の利用増加で、光学など精密技術が活躍する一方、事務機はハ ードの差別化困難で付加価値は、台数減少を伴うオフィス環境効率化業務へ移行する。カメラはスマートフォンシフトで衰退不可避で、製品絞り込みが必要。時計はスマートウオッチ市場拡大で、数量成長鈍化も単価の上昇でカバーの見通しという。

 個別銘柄では、医療事業の第一人者で、診断高度化に伴う医用画像の需要増加や、医薬品の成長も期待できる富士フイルムホールディングス<4901>と、クリニック向けIT関連画像装置に強く、地方病院・診療所の高度化に伴い成長が期待されるコニカミノルタ<4902>の2銘柄を投資判断「買い」としている。一方、事務機依存体質(16年3月期売上高の90%)から抜け出せず、市場縮小に伴い競合比で低位のマージンのさらなる悪化が予想されるリコー<7752>を投資判断「売り」としている。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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