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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~17000円の攻防、自動車再編やプレステVRに注目

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

13日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:17000円の攻防、自動車再編やプレステVRに注目
■外資系証券の注文動向:差し引き60万株の買い越し
■前場の注目材料:トヨタ、スズキが提携へ





■17000円の攻防、自動車再編やプレステVRに注目


13日の日本株市場は買い先行の展開となり、日経平均は再び17000円の攻防をみせることになりそうだ。12日の米国市場ではNYダウが小幅に反発となった。FOMC議事録では9月の利上げ据え置きが僅差で決まったことが示されており、12月の利上げ観測が強まっている。円相場は1ドル104円台前半での推移、シカゴ日経225先物清算値は大阪比75円高の16965円だった。

原油相場は下落となったが、12月の利上げ観測を受けた円安の流れを受けて、景気敏感株を中心に買いが先行しそうである。また、トヨタ自<7203>とスズキ<7269>による提携報道が伝えられており、自動車業界の相次ぐ再編を評価した流れも意識されよう。

ただ、日経平均はボックスレンジ上限である17000円レベルでの戻り待ちの売り圧力も意識される。今後本格化する決算を前に、積極的な上値追いは限られる可能性もある。また、指数インパクトの大きいファーストリテ<9983>が決算を控えており、日経平均の重しとなる可能性もある。そのため、17000円処でのこう着といったところであろう。

物色は決算を手掛かりとした個別対応となろうが、その他は自動車セクターの再編を手掛かりとした物色、マグネシウム電池やブロックチェーンのほか、ソニー<6758>の「プレイステーションVR」が発売となることから、VR関連を見直す流れも意識されよう。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)



■外資系証券の注文動向:差し引き60万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り930万株、買い990万株、差し引き60万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。


10月05日(水):80万株の売り越し
10月06日(木):510万株の売り越し
10月07日(金):170万株の売り越し
10月11日(月):370万株の買い越し
10月12日(火):570万株の売り越し


■前場の注目材料

・NYダウは上昇(18144.20、+15.54)
・NY原油は下落(50.18、-0.61)
・9月の中国新車販売26%増
・サムスン、7-9月は一転30%営業減益
・ソニーが仮想現実端末「プレイステーションVR」発売
・経産省、長期地球温暖化対策の国内投資拡大タスクフォース

・トヨタ<7203>、スズキ<7269>が提携へ、自動車業界の再編期待も
・東芝<6502>、自動運転に参入、20年実用化めど
・日立金属<5486>、EV向け磁石の生産を効率化


☆前場のイベントスケジュール


<国内>
・特になし


<海外>
・時間未定 中・9月輸出(前年比予想:-3.3%、8月:-2.8%)
・時間未定 中・9月輸入(前年比予想:+0.6%、8月:+1.5%)

《WA》

 提供:フィスコ

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