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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~まずはレンジ上限までのリバウンドを意識

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

6日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:まずはレンジ上限までのリバウンドを意識
■外資系証券の注文動向:差し引き510万株の売り越し
■前場の注目材料:ファナック、米エヌビディアと提携




■まずはレンジ上限までのリバウンドを意識


6日の日本株市場は堅調な相場展開が見込まれる。日経平均は5日の上昇で25日線や200日線といった心理的な抵抗線を突破。価格帯別出来高で商いが膨れていた16600-16700円を超えてきたこともあり、ボックスレンジの上限である節目の17000円を意識した展開が期待される。

また、米国市場ではNYダウが3日ぶりに反発。原油高のほか、9月ISM非製造業景況指数や製造業受注指数が予想を上振れたことが好感された。予想を上回る経済指標により年内の利上げ観測が高まったものの、これを嫌気することなく金融セクターに買いが広がったことは評価材料となろう。為替相場は1ドル103円台半ばと1ヶ月ぶりの円安水準となるなか、買い優勢の展開が意識される。

とはいえ、17000円処までのリバウンドは意識されるものの、もち合いレンジ上限でもあるため、その後の上昇を見極める必要もある。週足の一目均衡表では雲下限が16978円に位置しており、来週は17063円に切り上がる。その後1ヶ月程度は同水準で横ばい推移となるため、この抵抗の突破を見極めたいところであろう。

物色の流れは主力大型株へのインデックス売買が指数をけん引する格好となるため、ここ最近の動きである、日経平均型優位の相場展開になりそうだ。一方で、中小型の材料株などは、物色対象が絞られてきそうである。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)



■外資系証券の注文動向:差し引き510万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1330万株、買い820万株、差し引き510万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。


9月29日(木):150万株の売り越し
9月30日(金):830万株の売り越し
10月03日(月):20万株の買い越し
10月04日(火):430万株の買い越し
10月05日(水):80万株の売り越し


■前場の注目材料

・NYダウは上昇(18281.03、+112.58)
・NY原油は上昇(49.83、+1.14)
・日経平均、ボックス上限での戻り売り圧力
・米9月ISM非製造業景況指数57.1(予53.0)
・米8月製造業受注+0.2%(予-0.2%)
・ファナック<6954>、米エヌビディアと提携

☆前場のイベントスケジュール


<国内>
・09:00 参院予算委員会で総括質疑


<海外>
・09:30 豪・8月貿易収支(予想:-23.0億豪ドル、7月:-24.1億豪ドル)
・中国本土の株式市場は国慶節の祝日のため7日まで休場

《WA》

 提供:フィスコ

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