【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):竹内製作所、豊田合、信越化
竹内製作所 <日足> 「株探」多機能チャートより
竹内製作所<6432>が高い。岩井コスモ証券は30日、同社株の投資判断を「B+」から「A」に引き上げた。目標株価は2000円を継続した。同社は9月28日に17年2月通期の業績予想を増額修正し、連結営業利益は123億円から130億円(前期比20%減)に見直した。主力のミニショベルやクローラーローダーなどが好調だ。円高の影響が懸念されたが、下期は1ドル=100円へ変更し円高に対応している。今後も欧米での建設需要の増加が業績の追い風になると予想。今2月期の連結営業利益は140億円(前期比14%減)と一段の増額修正を見込み、18年2月期は同150億円を予測している。
■豊田合成 <7282> 2,382円 +49 円 (+2.1%) 本日終値
豊田合成<7282>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が9月30日付のリポートで、レーティングを「アンダーウエート」から「ニュートラル」へ、目標株価を1550円から2500円へ引き上げたことが好感されている。同証券では、自動車部品事業は、内外装部品における質感向上や、セーフティシステム製品を含め受注状況も好転していると指摘。LEDはシェアダウンで受注は低調だが第1四半期(4~6月)の赤字幅は従来想定を下回り、配置転換などの合理化が想定以上のペースで進行しているとみて、17年3月期営業利益予想を従来の340億円から会社計画360億円を上回る375億円へ引き上げた。
■信越化学工業 <4063> 7,141円 +139 円 (+2.0%) 本日終値
信越化学工業<4063>が反発。ドイツ証券が9月30日付のリポートで、投資評価「バイ」、目標株価8100円でカバレッジを開始したことが好感されている。主力事業の1つである半導体シリコンの足もとは、スマートフォンのNAND型フラッシュメモリの高容量化などにより需要は好調で、その恩恵を受けていると評価。値上げ効果が顕在化するまでにあと1年ほど時間を要するものの、塩ビ・化成品などその他の事業が安定的に推移すると予想しており、17年3月期営業利益を2252億円(会社計画2250億円)、18年3月期は同2435億円と見込んでいる。
■マックスバリュ東海 <8198> 1,825円 +29 円 (+1.6%) 本日終値
マックスバリュ東海<8198>が4日続伸、年初来高値を更新した。同社は9月30日の取引終了後、17年2月期の第2四半期累計(3~8月)連結業績予想の修正を発表。営業収益を1118億円から1122億1200万円(前年同期比3.0%増)へ、営業利益を19億5000万円から22億4300万円(同23.4%増)へ、純利益を7億7000万円から12億1400万円(同2.1倍)へ上方修正した。地域性の高い地元商品の品ぞろえ拡充などによる地域密着経営の推進に加え、ポイント販促を軸とした節約志向への対応、消費二極化への取り組みや夕方以降の販売強化などが寄与している。
■東海理化電機製作所 <6995> 1,992円 +30 円 (+1.5%) 本日終値
東海理化<6995>が高い。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が9月30日付のリポートで、レーティング「オーバーウエート」を継続し、目標株価を2150円から2300円へ引き上げたことが好感されている。同社製品は、トヨタ自動車<7203>向けでは国内1台当たりの搭載金額が上昇傾向を継続し、フォードやスズキ<7269>向けも順調に進展している。同証券では、1ドル=100円を前提としても17年3月期の会社計画が上方修正される可能性が高いとし、営業利益予想を従来の270億円から300億円(会社計画260億円)へ、18年3月期を同280億円から310億円へ引き上げた。
■ケーヨー <8168> 523円 +6 円 (+1.2%) 本日終値
ケーヨー<8168>は小幅反発。同社は9月30の日の取引終了後、17年2月期の単独業績予想について、売上高を1538億円から1500億円(前期比4.9%減)へ下方修正した一方、営業利益を6億5000万円から11億円(同6.9倍)へ、純利益を4億円から10億円(前期43億1600万円の赤字)へ上方修正した。夏の天候不順による季節品の落ち込みで売上高は計画を下回るものの、折り込みチラシやテレビCMなど広告宣伝費の見直しを行い、販売促進費の効率化を進めたことが寄与し利益面は上方修正した。
■五洋建設 <1893> 580円 +6 円 (+1.1%) 本日終値
五洋建設<1893>が反発。みずほ証券が9月30日付で投資判断「買い」、目標株価680円継続。17年3月期を通期連結営業利益で会社側計画の215億円(前期206億1700万円)に対して従来予想の185億円から230億円へ、18年3月期を205億円から250億円へ引き上げた。国内事業では同業他社の施工不良問題に伴うシェアアップ、海外事業では過年度に受注した案件の業績貢献が徐々に顕在化すると指摘している。
■資生堂 <4911> 2,692円 +27.5 円 (+1.0%) 本日終値
資生堂<4911>が反発。同社はきょう午前9時に、ユニ・チャーム<8113>、ライオン<4912>と、小売店の店頭メンテナンスや売り場づくり、売り場に関するデータ分析などで協業すると発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。協業開始に際し、資生堂の連結子会社で小売店での店頭メンテナンスを手掛けるジャパンリテールイノベーションの株式の一部をユニ・チャームおよびライオンに譲渡。株式譲渡後の持ち株比率は、資生堂が60%、ユニ・チャームとライオンが20%ずつとなる。
■ツルハホールディングス <3391> 11,750円 +110 円 (+1.0%) 本日終値
ツルハホールディングス<3391>が続伸。同社は9月30日、9月度(8月16日~9月15日)の月次営業速報を発表したが、既存店売上高は前年同月比1.9%増と、今期に入り4カ月連続でプラスを確保したほか、伸び率も今期初めて1%を上回った。また、全店ベースでは同19.7%増と高い伸びを維持していることで、これを評価する買いが優勢となっている。株価は9月14日につけた安値1万120円をターニングポイントに戻り足を強めている。
株探ニュース