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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ブランジスタ、さくらネット、コカウエスト

ブランジスタ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ブランジスタ <6176>  2,312円  +400 円 (+20.9%) ストップ高   本日終値
 ブランジスタ <6176> [東証M]が4連騰。9月30日午前、子会社ブランジスタゲームが手掛ける3Dクレーンゲーム「神の手」の第10弾企画が決定したと発表したことが引き続き買い材料視された。今回の企画は、韓国人男性7人組アーティスト「Block B(ブロックビー)」とコラボレーションしたもの。ゲームの景品としてブロックビーのメンバーによるネット動画の限定生配信への参加券を付与する。発表を受け、「神の手」新企画によるゲーム利用者拡大に期待する買いが続いている。

■アダストリア <2685>  2,627円  +314 円 (+13.6%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 9月30日、アダストリア <2685> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.49%にあたる120万株(金額で28億円)を上限に、3日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は30日終値の2313円)を実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。併せて、17年2月期の連結最終利益を従来予想の100億円→120億円に20.0%上方修正したことも支援材料。

■ユニバーサル <6425>  3,250円  +259 円 (+8.7%)  本日終値
 ユニバーサルエンターテインメント<6425>が後場一段高。同社はきょう午後2時過ぎに、17年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績予想修正を発表。経常利益は従来予想の192億円から240億円(前年同期比4.7倍)に引き上げた。売上高予想も515億円から565億円(同25.1%増)に増額修正。前回予想時に比べて為替が円高で推移しており、これに伴う為替評価益の増加が業績を押し上げる。なお、第3四半期納品予定の機械受注は第2四半期同様に堅調に推移しているが、為替変動による損益に与える影響などを見通すことが難しいため、通期業績見通しについては現時点での変更はない。

■さくらインターネット <3778>  1,103円  +86 円 (+8.5%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 さくらインターネット<3778>が続伸、インフォテリア<3853>も大幅高で3日続伸といずれも5日移動平均線を足場に上に放れてきた。安倍政権は成長戦略の要を担う「第4次産業革命」において、中核に人工知能(AI)の研究開発を重視している。そのなか、フィンテック分野は「ロボット・アドバイザー」などAIとの融合で大きな可能性を内包している。8月下旬に日銀が「第1回Fintechフォーラム」を主催するなどフィンテック業界への姿勢を高める一方、民間でも三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などをはじめメガバンクが同分野でのITベンチャーとの協業に前向きな動きをみせている。10月1日からはSBIホールディングス<8473>が、フィンテックを主要対象とする金融研究所を開設していることも関連銘柄の株価を刺激する。個別にさくらインターネットは30日に大量の計算資源を圧倒的なコストパフォーマンスで利用できる「高火力コンピューティング」の新モデルと時間課金の導入を発表、これも株価に追い風材料となっているもようだ。

■GMO-PG <3769>  5,610円  +350 円 (+6.7%)  本日終値
 GMOペイメントゲートウェイ<3769>が急伸。同社は前週末9月30日に、GMOフィナンシャルゲート株式の追加取得に伴う段階取得にかかわる差益3億7800万円と投資有価証券売却益1億9400万円を、第4四半期に特別利益として計上することを発表、16年9月業績に与える影響は精査中としているが、市場では業績上振れに対する期待が強まった。また、本日付で愛知県県税のクレジットカード納付に同社のサービスを提供することも発表、物色人気を助長している。

■コカ・コーラウエスト <2579>  2,983円  +164 円 (+5.8%)  本日終値
 9月30日、コカ・コーラウエスト <2579> が17年4月1日付でコカ・コーライーストジャパン <2580> と経営統合することで合意したと発表したことが買い材料視された。新会社の名称は「コカ・コーラボトラーズジャパン」。売上高は1兆円規模と世界第3位のコカ・コーラボトラーとなる。両社はサプライチェーンにおけるコスト競争力の強化などで3年間で200億円のシナジー創出を見込む。なお、株式交換比率はコカイースト1株に同社株0.75株を割り当てる。

■太陽ホールディングス <4626>  3,590円  +130 円 (+3.8%)  本日終値
 太陽ホールディングス<4626>が反発。9月30日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券が新規でレーティング「バイ」、目標株価を4730円に設定した。一過性の減益要因が一巡する18年3月期の増益転換と中長期的視点でのエレクトロニクス市場拡大に伴うソルダーレジスト関連分野の成長や新事業領域開拓による成長シナリオの実現を評価。17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の80億円(前期109億6400万円)に対して78億円、18年3月期は100億円と予想している。

■ペプチドリーム <4587>  5,690円  +200 円 (+3.6%)  本日終値
 ペプチドリーム<4587>が上昇加速、ノーベル賞シーズンを迎えてバイオ関連株人気が再燃するなか、そのリード役を担う動き。ちょうど1カ月前の9月初めに4200円台で底値を確認し、その後は鮮烈な戻り足をみせている。特殊なアミノ酸である特殊ペプチドを活用した創薬基盤技術を商業化し、多くの国内外のメガファーマと共同契約を締結する黒字バイオベンチャーとして市場の注目度は高い。独自の創薬プラットフォームシステム「PDPS」を活用して強固な収益基盤を確立、16年6月期は新規契約数の急増を背景に営業利益は前の期比83.2%増の25億4300万円と利益の伸びが加速している。17年6月期についても会社側非開示ながら「予想されるイベントの多さを考慮すれば大幅にピーク利益が更新される公算が大きい」(市場関係者)とみられている。

■アサヒ <2502>  3,798円  +132 円 (+3.6%)  本日終値
 9月30日、アサヒグループホールディングス <2502> が持分法適用関連会社である康師傅飲品控股の株式の一部を売却すると発表したことが買い材料視された。事業ポートフォリオの見直しに伴い、子会社エイ・アイ・ビバレッジホールディングが保有する康師傅飲品株式を売却する。これにより、16年12月期に関係会社株式売却益148億円を特別利益に計上する。なお、通期業績への影響は現在精査中とし、確定次第報告するとしている。

■コナミホールディングス <9766>  4,035円  +140 円 (+3.6%)  本日終値
 カジノ関連株の上昇が加速。コナミホールディングス<9766>が8月12日以来となる4000円大台に復帰したほか、オーイズミ<6428>が大幅高で連日の新高値、テックファームホールディングス<3625>は3連騰となった。現在行われている秋の臨時国会でIR推進法案、通称カジノ法案が審議中。これまでは公明党が難色を示していることもあって法案成立が先送りされてきたが、公明党とのパイプの太い二階幹事長が同法案推進の立場にあることで今国会での成立に期待する声も強い。また、政府が2025年の万国博覧会での大阪誘致を目指すなか、大阪府は大阪湾の人工島の夢洲を主会場とする一方で、これに先立ってカジノ関連などIR施設の開業を計画、これも関連銘柄を強く刺激する背景となっている。一部の関連銘柄は株価指標面から行き過ぎに買われている印象も否めないが、国会会期末の11月30日までの期間限定で、日銀金融政策決定会合前の“緩和トレード”にも似た“IR推進法案トレード”が短期資金の食指を動かしているとの見方もある。

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