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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~原油相場や為替動向を睨みながらの相場展開に

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

28日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:原油相場や為替動向を睨みながらの相場展開に
■外資系証券の注文動向:差し引き110万株の売り越し
■前場の注目材料:OPEC、日量100万バレル減産を協議へ




■原油相場や為替動向を睨みながらの相場展開に


28日の日本株市場はこう着感の強い相場展開になりそうだ。27日の米国市場は、大統領選候補による討論会で、ヒラリー候補が優勢との見方から、政治の先行き不透明感が和らいだとして、NYダウが3日ぶりに反発。シカゴ日経225先物清算値は大阪比75円安の16465円と冴えない展開となり、円相場は1ドル100円40銭辺りと前日の水準からは若干円高に振れて推移している。

米大統領選の討論会は、世論調査によると62%がヒラリー氏勝利と回答した。一先ず予想された流れのように見受けられるが、依然として投票先を決めていない数多くの有権者たちの存在があり、11月に向けて相場の変動要因になりそうだ。また、米司法省から巨額の和解金を求められているドイツ銀行の財務不安を背景とした欧州金融不安も引き続き警戒される。

本日は石油輸出国機構(OPEC)とロシアのエネルギー相による非公式会合の行方に市場の関心が集まっている。足元では減産合意期待からリバウンドをみせていたが、会合の結果を翌日に控える中、慎重姿勢が強まりやすいだろう。その為、資源株の調整が上値の重しとして意識されてくる可能性はありそうだ。

さらに、イエレンFRB議長が下院で証言を行うほか、多くのFRB高官が講演を予定している。利上げ時期に言及することが予想されるなか、為替動向を睨みながらの相場展開になろう。物色としては個人主体による中小型株に資金が向かいやすいと考えられる。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)



■外資系証券の注文動向:差し引き110万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1020万株、買い910万株、差し引き110万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。


9月20日(火):210万株の買い越し
9月21日(水):170万株の売り越し
9月23日(金):10万株の買い越し
9月26日(月):820万株の売り越し
9月16日(火):740万株の売り越し


■前場の注目材料

・NYダウは上昇(18228.30、+133.47)
・NY原油は下落(44.67、-1.26)
・銀行株下落、ドイツ銀など欧州不安根強い
・7月米住宅価格指数、5.0%上昇
・ヘッジファンド業界大打撃、手数料ゼロや閉鎖
・OPEC、日量100万バレル減産を協議へ



☆前場のイベントスケジュール


<国内>
・衆参本会議(代表質問)


<海外>
・OPEC非公式会合開催予定

《WA》

 提供:フィスコ

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