市場ニュース

戻る
 

【市況】前場に注目すべき3つのポイント~不安定な相場展開は想定済み、中小型のテーマ株等に資金が向かいやすい

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

27日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:不安定な相場展開は想定済み、中小型のテーマ株等に資金が向かいやすい
■外資系証券の注文動向:差し引き740万株の売り越し
■前場の注目材料:チェンジ、シルバーエッグ・テクノロジーが新規上場




■不安定な相場展開は想定済み、中小型のテーマ株等に資金が向かいやすい


27日の日本株市場は売り先行の展開となり、その後も戻りの鈍い相場展開になりそうである。米司法省から巨額の和解金を求められているドイツ銀行への、財務に対する懸念が強まり欧州株が全面安。この流れから米国市場も売りが先行するなか、シカゴ日経225先物清算値は大証比120円安の16280円となっている。円相場は1ドル100円35銭辺りでの推移。

シカゴ先物については大阪のナイトセッションの早い段階で安値をつけており、織り込み済みの面はあるだろう。ただし、日銀の黒田総裁による「マイナス金利の深掘りと長期金利操作目標の引き下げが中心的な手段」との見解やドイツ銀行の大幅下落による欧州の金融不安が重しになり、売り一巡後の押し目狙いを鈍らせよう。

原油相場は増産凍結への期待から反発をみせているが、引き続き石油輸出国機構(OPEC)とロシアのエネルギー相による非公式会合の結果待ちとなる。また、米大統領候補による第1回討論会の内容を受けた為替市場での仕掛け的な円高圧力にも警戒が必要であり、積極的には手がけづらい。

もっとも、期末要因から機関投資家は動きづらいところであり、不安定な相場展開は想定済み。週内に限っては中小型のテーマ株等に資金が向かいやすいだろう。日経平均の不安定な値動きは、いったん無視する格好か。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)



■外資系証券の注文動向:差し引き740万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1590万株、買い850万株、差し引き740万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。


9月16日(金):550万株の売り越し
9月20日(火):210万株の買い越し
9月21日(水):170万株の売り越し
9月23日(金):10万株の買い越し
9月26日(月):820万株の売り越し


■前場の注目材料

・NYダウは下落(18094.83、-166.62)
・NY原油は上昇(45.93、+1.45)
・政府、外国人労働者の受け入れ検討
・日米独、IoT規格を標準化へ

・チェンジ<3962>が東証マザーズに新規上場
・シルバーエッグ・テクノロジー<3961>が東証マザーズに新規上場


☆前場のイベントスケジュール


<国内>
・08:50 日銀金融政策決定会合議事要旨(7月28、29日分)


<海外>
・10:00 米大統領選:第1回大統領候補テレビ討論会
・10:30 中・8月工業利益(7月:前年比+11.0%)

《WA》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均