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【市況】今週の【特異日&変化日】カレンダー (9月26日-30日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

―アノマリーが語る「上げやすい日、下げやすい日」―

 ここでの「特異日」とは、日経平均株価の日足が前日比で上げた場合を「勝ち」、下げた場合を「負け」とした時、過去10年間で「7勝以上」「7敗以上」の偏りを示す、経験則上、上昇・下落しやすい日を指します。

【前週(9月20日-23日)】

 前週はシルバーウイークを迎え、東京市場の稼働日は3日にとどまりました。市場参加者の減少も想定され、事実、9月20日(火)まで13営業日連続で出来高が20億株を下回る薄商いが続きました。

 ところが、21日(水)に日銀決定会合の結果発表を受けて、金融緩和の枠組み変更を好感する買いが膨れ315円高と急反発、出来高も7月29日以来となる25億株超を記録しました。指数は200日移動平均線(21日1万6869円)には届かなかったものの、1万6800円台に乗せて25日線を回復し、週末やや弱含んだものの同線水準を維持しました。

 一目均衡表の変化日をみると、21日(水)には8月4日安値から基本数値の33日目、4月25日高値から7月8日安値の対等日が到来しており、これら変化日が重なったことが影響を及ぼした可能性もあります。


【今週(9月26日-30日)】

 9月最終週となる今週は、権利付き最終日の27日(火)に「7勝3敗」の特異日が巡ってきます。前週は21日315円高の後、23日53円安と足踏みしましたが、今週このプラスの特異日を捉えて上げ加速となるか注目されます。一方、週末30日(金)には「3勝7敗」のマイナスの特異日(翌10月1日は新月)が訪れますので、週末波乱の可能性に対しても警戒は怠れません。

 一目均衡表では、29日(木)が9月5日高値から基本数値17日目、15日安値から同9日目、8月12日高値から同33日目にあたるほか、8月12日高値-9月5日高値の対等日も同日に巡ってくるなど、週末に変化日が集中しているだけに、30日のマイナス特異日の存在は気になるところです。

 スケジュール面では、29日夜に米GDP確報値、翌30日(金)には日本の鉱工業生産指数の発表が予定されています。これら経済イベントに市場がどう反応するか、9月期末を迎えてドレッシング買いがみられるかなど、特異日や変化日の分布と併せて週末の動向が焦点の一つになりそうです。

△【特異日 7勝以上 】
 9月27日(火) ○7-●3:権利付き最終日
▲【特異日 7敗以上 】
 9月30日(金) ○3-●7:翌10月1日が新月

 【一目均衡表:変化日】
 9月26日(月) 2/1H-5/31H
 9月29日(木) 9(9/15L)、17(9/5H)、33(8/12H)、8/12H-9/5H、9/5H-9/15L:米GDP確報値
 9月30日(金) 6/24L-8/12H:鉱工業生産指数

※9月26日の「2/1H-5/31H」は2月1日高値から5月31日高値の対等日の到来を示す。29日の9(9/15L)は9月15日安値(L)から一目均衡表の基本数値9日目の到来を意味する。

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