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【市況】今週の【早わかり株式市況】 反発、日銀の金融政策の枠組み変更が好感され全業種上昇

日経平均 <週足> 「株探」多機能チャートより

 今週の株式市場は、日銀の金融政策の枠組み変更が好感され、日経平均株価は反発。ただ、円高で上値は重い。

 3連休明けの20日は、翌日に控える日米の金融政策の結果待ちで様子見姿勢が強く、日経平均は小幅に反落した。

 翌21日の前場は売り優勢だったものの、後場に日銀の金融政策決定会合で長短金利を誘導目標とする金融政策の枠組み変更が発表されたことなどが好感され、買いを集めた。マイナス金利幅の深掘りが見送られたことで金融株が急動意し、日経平均は大幅に反発。為替が円安方向に振れたことも上げ足を加速させた。

 祝日を挟んだ週末の23日は、21日の米FOMCで利上げが見送られたことから、為替市場で1ドル=100円台まで円高が進んだことが重荷となり、小幅に反落した。

 日経平均株価は、前週比234円(1.42%)高の1万6754円と反発して取引を終えた。週間の振れ幅は423円と、前週の442円から若干縮小した。


 来週は、1ドル=100円台まで円高が進んだ為替動向を注視しながらの相場展開となりそうだ。重要イベントとしては、国内では30日朝に発表される8月鉱工業生産指数が注目される。海外では28日に行われるイエレンFRB議長の議会証言や30日発表の9月財新中国製造業PMIに注視が必要だろう。


◆マーケット・トレンド(9月20日~23日)

【-】 9月19日(月)―― 休場(敬老の日)

【↓】 9月20日(火)―― 小幅反落、日米の金融政策結果待ちで買い控え
 日経平均 16492.15( -27.14)  売買高17億7559万株 売買代金 2兆0749億円

【↑】 9月21日(水)―― 大幅反発、日銀の緩和枠組み変更を好感 金融株が急動意
 日経平均 16807.62( +315.47)  売買高25億8902万株 売買代金 2兆7152億円

【-】 9月22日(木)―― 休場(秋分の日)

【↓】 9月23日(金)―― 小反落、円高が重しとなり終始軟調な展開
 日経平均 16754.02( -53.60)  売買高19億6332万株 売買代金 2兆2327億円

◆セクター・トレンド(9月20日~23日)

(1)全33業種が上昇
(2)三菱UFJ <8306> など銀行、東京海上 <8766> など保険といった金融株が大幅高
(3)市況上昇で郵船 <9101> 、川崎汽 <9107> など海運株が大幅反発
(4)NTT <9432> など通信、JR東日本 <9020> など陸運といった内需株も買われた
(5)輸出株ではダイキン <6367> 、コマツ <6301> など機械株が堅調も、
  トヨタ <7203> など自動車、ソニー <6758> など電機株は上値重い

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