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【特集】ソルクシーズ Research Memo(6):ブロックチェーン技術の基幹システム改修需要に期待

ソルクシーズ <日足> 「株探」多機能チャートより

■業績動向

(4)中期経営計画

ソルクシーズ<4284>は主力のソフトウェア開発事業の成長に加えて、ストックビジネスの収益化、さらには海外への事業展開を図ることで、2018年12月期に売上高14,000百万円、経常利益750百万円を経営目標値として掲げている。

このうちソフトウェア開発事業については、ほぼ計画の達成が見える状況になっている。主力の金融業界向けにおいて大型開発案件の継続受注が見込めるほか、銀行を中心にブロックチェーン技術への対応に向けた基幹システムの改修需要が今後期待できるためだ。欧米金融機関では先行して実証実験が進んでおり、国内でも2016年10月よりSBIグループが中心となって実証実験を進めていく予定となっている。ブロックチェーン技術への対応は世界的な流れでもあり、金融業界向けを中心に同社の売上増に寄与すると見られる。

また、子会社のエクスモーションで展開している自動車業界向けの開発支援業務も成長が期待される。自動車業界では、カメラやセンサーなどを活用した自動運転技術が今後、より一層進む見通しで、そのための開発支援業務も拡大すると見られるためだ。また、ソリューションサービスとして、ソフトウェアの不具合を診断する解析ツールを提供しているが、現在、AI技術を活用してより精度の高い診断ツール(不具合部分の抽出精度が向上)の開発を進めており、2016年内にリリースする予定となっていることも注目される。エクスモーションの喫緊の課題は、旺盛な需要に対応するための人的リソースの拡充が挙げられる。専門性の高い業務となるため、従来はメーカーからの中途採用などが主であったが、今後は新卒者の採用も増やしながら増員を進めていく方針であり、認知度向上に向けた施策も進めていく予定だ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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