【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ディーエヌエ、ニチハ、日新電
ディーエヌエ <日足> 「株探」多機能チャートより
19日、ディー・エヌ・エー <2432> 傘下の横浜DeNAベイスターズが広島東洋カープ戦に3対1で勝利し、3位以内が確定。球団史上初のクライマックスシリーズ(CS)進出を決めたことが買い材料視された。クライマックスシリーズ出場による関連グッズの売上拡大や、試合数増加による収益拡大に期待する買いが向かった。
■ニチハ <7943> 2,191円 +121 円 (+5.9%) 本日終値
ニチハ <7943> が大幅続伸し、年初来高値を更新した。15日、17年3月期の連結経常利益を従来予想の91億円→109億円に19.8%上方修正し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが引き続き材料視された。主力の窯業系外装材の販売が想定より伸びることが寄与する。合理化効果に加え、燃料費の下落などによるコスト低減も利益を押し上げる。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の32円→42円(前期は30円)に増額修正した。予想PERが10倍台と株式指標面で割安感があることも買い気を誘っている。
■東邦チタニウム <5727> 728円 +40 円 (+5.8%) 本日終値
東邦チタニウム<5727>が大幅続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は16日、同社株の目標株価を1220円から1240円に引き上げた。レーティングの「オーバーウエート」は継続した。第1四半期(4~6月)の決算で、想定していたほどスポンジ価格が下落していないことから、同証券では17年3月期連結経常利益を従来予想24億円から26億円に増額修正している。
■日新電機 <6641> 1,632円 +88 円 (+5.7%) 本日終値
日新電機<6641>が大幅に3日続伸。岩井コスモ証券は16日、同社株の投資判断を新規「A」とし目標株価を2000円に設定した。同社は電力機器事業を柱に展開。17年3月期は半導体や液晶関連のビーム・真空応用事業の好調が続く。第1四半期(4~6月)の連結営業利益は25億4800円(前年同期は7900万円の赤字)と中間期予想(25億円)をすでに上回っているが、17年3月通期の同利益150億円(前期比21%増)を含め予想は据え置かれている。同証券では今3月期の同利益は170億円への増額修正を予想、18年3月期は185億円への連続増益を見込んでいる。
■イオンファンタジー <4343> 2,617円 +132 円 (+5.3%) 本日終値
16日、イオンファンタジー <4343> が月次業績を発表。8月の既存店売上高は前年同月比2.8%増と3ヵ月連続で前年比プラスだったことが買い材料視された。遊戯機械売上が前年同月比3.4%と引き続き好調で、遊戯機械の既存店売上は12ヶ月連続で前年実績を上回っている。前年に比べ土日が少なかったほか、「ポケモンGO」やリオ五輪開催の影響があったものの、増収を確保したことが好感された。
■ステラ ケミファ <4109> 3,530円 +135 円 (+4.0%) 本日終値
ステラ ケミファ<4109>が急反発に転じたほか、昭和電工<4004>が6日ぶり反発するなどリチウムイオン電池関連株に物色資金が向かった。世界的な環境保全に対する意識の高まりを背景に、自動車業界でも燃費や排ガス規制強化の動きが顕在化している。米国ではカリフォルニア州のゼロ・エミッション・ビークル(ZEV)規制、欧州でも2021年に新型車の二酸化炭素排出量の上限を厳格化する「21年基準」などがあり、電気自動車(EV)や、EVに補助的にエンジンを搭載したプラグインハイブリッド(PHV)市場の拡大が加速する可能性が出てきた。これに合わせ車載用2次電池としてリチウムイオン電池需要の急増が見込まれ、関連メーカーのビジネスチャンスが広がっている。きょうは住友化学<4005>傘下で正極材を手掛ける田中化学研究所<4080>がストップ高に買われるなど気を吐いたが、昭和電工は負極材メーカーとして評価が高い。また、リチウム電池向け電解液を生産するステラケミファにもマーケットの視線は熱い。
■パーク24 <4666> 3,085円 +90 円 (+3.0%) 本日終値
パーク24<4666>が続伸。同社は時間貸し駐車場タイムズを展開するほか、そのスペースを活用したカーシェアリング事業も業容に厚みをもたらしている。時価PERは33倍台とやや高めだが、第3四半期(15年11月~16年7月)の連結営業利益は149億1000万円と前年同期を2割も上回っており、これは市場の事前の期待を超える水準で「成長性に対する期待が再燃している」(中堅証券)という。マイカーと比較して保有コスト負担が少ないカーシェアリングへのニーズが高まっており、同サービスの会員数も増加、法人利用も拡大傾向を強めている。
■エフ・シー・シー <7296> 2,225円 +64 円 (+3.0%) 本日終値
16日、ホンダ系部品メーカーのエフ・シー・シー <7296> がトヨタ自動車 <7203> 向け自動車部品の初受注を獲得したと発表したことが買い材料視された。受注したのはFF8AT用クラッチアッセンブリーで今年5月から量産開始している。発表を受けて、トヨタ自動車との関係強化による収益基盤の拡大に期待する買いが向かった。
■電通国際情報サービス <4812> 1,874円 +53 円 (+2.9%) 本日終値
ISID<4812>が大幅続伸。同社は電通グループで金融や製造業向けにシステム開発を手掛けている。東海東京調査センターが16日付で同社のレーティングを「アウトパフォーム」目標株価2600円で新規カバレッジしており、これが物色資金を誘導している。不採算案件の防止、グループ再編などで業績を建て直しつつ、自社ソフトウェアの開発に継続的に取り組んできたが、その成果が近年の業績を押し上げ、16年12月期会社計画は過去最高の売上高と営業利益を更新する計画にあるとし、同調査センターでは営業利益段階で61億円と会社計画(57億円)を上回る着地を予想している。
■ネットワンシステムズ <7518> 706円 +19 円 (+2.8%) 本日終値
ネットワンシステムズ<7518>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付のリポートで、レーティング「ニュートラル」を継続し、目標株価を640円から650円へ引き上げたことが好感された。同証券では、17年3月期第1四半期(4~6月)のネットワークシステムの設計、構築、保守、運用・サービスなどの受注が堅調であったことや、昨年度悪化したサービスの収益性が底打ちした可能性があることを指摘。通期営業利益予想を従来の38億円から43億円へ、18年3月期を同44億円から48億円へ引き上げた。
株探ニュース