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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

IGポート <日足> 「株探」多機能チャートより

■IGポート <3791>  1,568円 (+300円、+23.7%) ストップ高

 IGポート <3791> [JQ]がストップ高で年初来高値を更新。同社は15日、新作VRコンテンツ「ブレイブウィッチーズVR(仮)」の制作を決定したと発表。これが材料視されたようだ。この事業は、グループのプロダクション・アイジーと出版元であるカドカワ <9468> 、「ブレイブウィッチーズ」のテレビアニメーション制作を行うシルバーリンク、同作の3DCG制作を行うトライスラッシュと製作委員会を組成した共同事業となり、全世界同時配信による展開を想定している。

■ブラス <2424>  2,780円 (+500円、+21.9%) ストップ高

 14日、ブラス <2424> [東証M]が決算を発表。16年7月期の経常利益(非連結)は前の期比32.3%増の5.7億円に伸びて着地。続く17年7月期も前期比35.5%増の7.7億円に拡大し、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。今期は結婚式場の新規出店を2店舗計画するほか、前期出店した2店の通期寄与で、18.1%の大幅増収を見込む。同時に、10月末割当で1→2の株式分割を実施すると発表。併せて、今期の年間配当は15円(前期は上場記念配当20円を実施)とし、株式分割を考慮した実質配当は50.0%増配とする方針とした。財務基盤が整ってきたことを踏まえ、株主へ利益還元を行う。

■フライト <3753>  488円 (+62円、+14.6%)

 フライトホールディングス <3753> が大幅高。Apple Payが組み込まれたiPhone7の発売を16日に控え、Apple Pay関連として物色人気が高まったようだ。同社は今年3月から、Apple Payなどに対応したマルチ決済装置「インクレディスト・プレミアム」の販売を開始しており、iPhone発売による需要拡大などが期待されたもよう。なお、8月10日に発表した17年3月期第1四半期の決算説明会資料のなかで、今期のサービス事業の見込みとして「Apple Payが開始された場合に想定し得る売り上げについては織り込んでおらず、開始されたタイミングで売り上げ・利益に対する見直しを行う予定」としている。

■串カツ田中 <3547>  5,670円 (+700円、+14.1%) ストップ高

 串カツ田中 <3547> [東証M]がストップ高。同社は14日に東証マザーズ市場に上場したIPO銘柄で、東京都内を中心に串カツや肉吸いなど大阪の庶民の味を提供する「串カツ田中」を直営・FCで展開している。16年11月期営業利益予想は2億9300万円と前期比45.3%増で好調なほか、上値に対するしこりがなく、値動きの軽さが期待できることから好材料視された。

■リプロセル <4978>  494円 (+34円、+7.4%)

 リプロセル <4978> [JQG]が反発。同社は14日、味の素 <2802> が開発したヒトiPS細胞向け高機能培養液「StemFit Basic02」を、16日から米国で販売することを明らかにした。「StemFit Basic02」は、味の素のヒトiPS/ES細胞用培養液「StemFit AK02N」をベースにした海外向け培養液シリーズの第1弾。なお、「StemFit AK02N」は、リプロセルが既に昨年10月から国内販売している。

■弁護士ドットコム <6027>  2,293円 (+153円、+7.2%)

 14日、弁護士ドットコム <6027> [東証M]が9月30日現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の3分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■任天堂 <7974>  26,925円 (+1,170円、+4.5%)

 東証1部の上昇率10位。任天堂 <7974> が引き続き高水準の売買代金をこなしながら全般悪地合いに逆行高。戻り足を明示した。7日に「スーパーマリオ」の新作をiPhone向けに配信することを発表したことで、今後の業績回復に対する期待感が一気に高まった。株価は前週急騰をみせたが、上値にシコリ玉も多く、その後は個人投資家などを中心とした戻り売りに調整を余儀なくされた。しかし、急騰時のマドを埋めたことで、14日から切り返す動きとなっていた。市場では「15日から開催されている東京ゲームショウではVRをテーマとした出展が耳目を集めたが、実際足を運んでみて、それほどめぼしいものは見当たらなかった。マーケットの期待を上回るものはなかったということで、出展企業の株価は総じて軟調。その裏返しで(参加していない)任天堂が買われたという側面もあるようだ」(国内ネット証券大手)としている。

■グリー <3632>  562円 (+17円、+3.1%)

 グリー <3632> が反発。15日、ブシロード(東京都中野区)とIPコンテンツを活用したスマートフォン向けゲームアプリの共同開発やコンテンツビジネスにおける協業などを目的に資本業務提携を行うと発表しており、これを好感した買いが入った。今回の資本業務提携に伴い、グリーはブシロードが実施する第三者割当増資を引き受け、約20億円(出資比率10%強)を出資するとしている。また、14日の取引終了後には、100%子会社のポケラボが、ブシロードと、アニメ「戦姫絶唱シンフォギア」シリーズを題材とした新作スマホ向けゲームアプリ「戦姫絶唱シンフォギアXD UNLIMITED」を共同開発中だと発表した。同ゲームは、アニメ「戦姫絶唱シンフォギア」シリーズの世界を忠実に再現したシンフォニックバトルRPG。描き下ろしイラストを100枚以上使用し、原作のド派手なバトル演出や戦況を盛り上げるキャラクターソングを多数収録しており、ファンだけではなく誰でも手軽に楽しめるゲームとなるとしている。

■日本電気硝子 <5214>  520円 (+15円、+3.0%)

 14日、日本電気硝子 <5214> が中国に薄型パネルディスプレー(FPD)用板ガラス加工の合弁会社を設立すると発表したことが買い材料視された。約7億人民元を投じ、中国の東旭光電科技、福州東旭光電科技と新工場を設立する。新工場では中国最大級のFPDメーカーである京東方科技の福州工場向けに製品を供給する。同社の出資比率は40%で、生産開始は17年6月を予定している。発表を受けて、中国の液晶パネルディスプレー用板ガラス事業の拡大による業績への寄与に期待する買いが向かった。

■ツルハホールディングス <3391>  10,530円 (+280円、+2.7%)

 ツルハホールディングス <3391> が反発。いちよし経済研究所は14日、同社株のレーティング「A」を継続した。フェアバリューは1万5000円としている。第1四半期(6-8月)の連結営業利益は97億円(前年同期比13%増)と堅調だった。既存店増収率は、前年同期比0.8%増だったが、前年同期(6%増)の高いハードルを超えて伸長したことも評価されている。17年5月期の連結営業利益は前期比18%増の371億円と最高益更新の見込みだが、同証券では18年5月期は同412億円、19年5月期は同471億円と連続増益を予想している。

■平田機工 <6258>  6,930円 (+170円、+2.5%)

 平田機工 <6258> [JQ]が反発、上場来高値を更新した。同社は14日の取引終了後、50.5%の株式を保有する連結子会社であるKOYA(コウヤ)の株式を追加取得し、完全子会社化することを発表した。完全子会社化した後に吸収合併する予定。KOYAでは、主として有機EL照明に関する研究受託事業を行っており、4月に発生した熊本地震での各種装置の動作・精度確認の段階で判明した装置内部の被害や建屋およびクリーンルームの被害が予想以上に大きく、復旧には多大な時間と費用がかかることが判明している。今回、KOYAで培った有機ELに関する知見とノウハウを吸収、有機ELディスプレー関連設備の製造受託事業は、従来どおり堅調に進んでおり、今後もさらなる受注拡大を見込んでいる。

■大王製紙 <3880>  1,198円 (+14円、+1.2%)

 14日、大王製紙 <3880> が株主優待制度を新設すると発表したことが買い材料視された。毎年3月末時点で300株以上を保有する株主を対象に、1000株未満保有の株主に自社商品1000円相当、1000株以上保有の株主には同2000円相当を贈呈する。発表を受けて、株主還元の拡充を好感する買いが向かった。

■村田製作所 <6981>  12,810円 (+125円、+1.0%)

 全般は輸出主力株中心に軟調な地合いにあって、村田製作所 <6981> 、アルプス電気 <6770> 、TDK <6762> などの値がさの 電子部品株が上昇し異彩を放った。新型スマートフォン「iPhone7」販売への期待が盛り上がるなか、米アップルは14日の米国株市場で5ヵ月ぶりの高値を形成、この流れがアップルの有力サプライヤーである電子部品株に波及した。アップル関連のシンボルストックでもある村田製は9月に入り急速な調整を入れてきたこともあって値ごろ感も働いた。

※15日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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