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【市況】概況からBRICsを知ろう~ブラジル株式市場は大幅反落、利下げ期待の後退が嫌気され、幅広い銘柄の売りが広がった

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 57999.73 -3.71%
9日のブラジル株式市場は3日ぶりに大幅反落。主要指標のボベスパ指数は前日比2231.93ポイント安(-3.71%)の57999.73で取引を終えた。60220.18まで上昇した後、一時57961.41まで下落した。

利下げ期待の後退が嫌気され、幅広い銘柄の売りが広がった。8月のFGVインフレ率(IGP-DI)は前月比で0.43%上昇し、前月の-0.39%と市場予想の0.26%を上回った。また、原油など商品価格の下落も資源銘柄の売り手がかり。ほかに、北朝鮮が核実験を実施したとの観測や、欧米市場が軟調だったこともリスク回避の動きを強めた。

【ロシア】MICEX指数 2028.25 -1.10%
9日のロシア株式市場は続落。主要指標のMICEX指数は前日比22.52ポイント安(-1.10%)の2028.25で取引を終了した。2050.77から2028.25まで下落した。

原油と通貨ルーブルの同時安を受け、資源や銀行を中心に売りが広がった。また、北朝鮮が核実験を実施したとの観測や、欧州市場がさえない展開を示したことも圧迫材料。ほかに、最近の上昇で足元では高値警戒感が引き続き強い。

【インド】SENSEX指数 28797.25 -0.85%
9日のインドSENSEX指数は反落。前日比248.03ポイント安(-0.85%)の28797.25、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同85.80ポイント安(-0.96%)の8866.70で取引を終えた。

小動きで寄り付いた後は下げ幅を拡大させ、その後は安値圏でもみ合った。SENSEX指数は前日8日、約18カ月の高値水準で引けており、足元での高値警戒感から利益確定売りが優勢となった。

【中国本土】上海総合指数 3078.85 -0.55%
9日の上海総合指数は値下がり主要指標の上海総合指数は、前日比17.10ポイント安(+0.55%)の3078.85ポイントと6日ぶりに反落した。

高値警戒感が重し。上海総合指数は昨日までの続伸で、約3週ぶりの高値圏に達していたため、利食い売り圧力が意識された。上海・香港相互取引スキームを通じた本土資金の香港流入が鮮明化するなか、A/H格差を気にしながら、割高な本土株を敬遠する動きがみられる??との見方も流れている。たとえば本土最大手行の中国工商銀行(1398/HK、601398/SH)は今週、週間騰落率が香港でプラス3.1%に対し(日本時間16時現在で)、本土A株では1.1%のマイナスとなっている。なお、朝方公表された8月の物価統計に関しては、特段の材料になっていない。

《CS》

 提供:フィスコ

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