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【市況】概況からBRICsを知ろう~上海総合指数は小幅ながら値上がり、政策期待が追い風

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 60231.66 +0.17%
8日のブラジル株式市場は続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比102.22ポイント高(+0.17%)の60231.66で取引を終えた。60310.50まで上昇した後、一時59742.86まで下落した。
利下げ期待が支援材料となり、ブラジル株に買いが継続した。ブラジル中央銀行はこのほど、インフレ率の鈍化などの条件が整えば、利下げを検討すると発言した。また、原油価格の続伸も資源銘柄の物色手がかり。一方、指数の上値は重い。欧米市場の下落がブラジル株の売り圧力を強めた。また、前日7日の独立記念日に反テメル暫定政権集会が開催されたとの報道も、構造改革の遅れ懸念を強めた。

【ロシア】MICEX指数 2050.77 -0.15%
5日のロシア株式市場は5日ぶりに反落。主要指標のMICEX指数は前日比2.98ポイント安(-0.15%)の2050.77で取引を終了した。2063.13から2041.01まで下落した。

連日の上昇で足元では高値警戒感が強まったほか、欧米市場の下落が警戒され、ロシア株に売り圧力が強まった。一方、指数の下値は限定的。原油価格の続伸が支援材料となり、資源銘柄の一角が上昇した。また、ロシアの国内総生産(GDP)成長率が7-9月期から徐々に回復するとの見通しも好感された。政府関係者はこのほど、2016年の成長率が前年のマイナス1.5%からマイナス0.5-0.6%まで回復すると予測した。

【インド】SENSEX指数 29045.28 +0.41%
8日のインドSENSEX指数は反発。前日比118.92ポイント高(+0.41%)の29045.28、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同34.55ポイント高(+0.39%)の8952.50で取引を終えた。

朝方は売りに押される場面もあったが、その後はプラス圏に回復した。外国人投資家(FII)の買い継続が支援材料。FIIはきのう7日までに3日連続の買い越しとなった。また、物品サービス税(GST)の導入について、財務省が2017年4月までの導入目標を明確にしたことも、外資の流入期待を強めた。

【中国本土】上海総合指数 3095.95 +0.13%
8日の上海総合指数は小幅ながら値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比4.03ポイント高(+0.13%)の3095.95ポイントと5日続伸した。

政策期待が追い風。「国有企業改革」や「供給サイド改革」の進展などに対する期待感が根強い。上値の重さが意識されるなか、主要指数は7日終値を下回って推移していたが、引け際にプラスとなった。取引時間中に公表された8月貿易統計の上振れに関しては、特に材料視する動きはみられない。輸入が大幅に改善したことについて一部から「資源価格が上昇した影響が大きく、内需が回復しているわけではない」との声も聞かれた。あす以降も8月の重要経済統計が集中して発表されるため(9日に物価統計、13日に鉱工業生産や小売売上高、固定資産投資、15日までに金融統計など)、結果を見極めたいとするスタンスにも変化はない。

《CS》

 提供:フィスコ

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