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【市況】新たな手掛かり材料を探りながらの循環物色に/オープニングコメント

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

 9日の日本株市場はこう着感の強い相場展開が続きそうである。8日の米国市場では、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が追加緩和策の必要性を否定したことが嫌気され、NYダウ、ナスダックともに下落。シカゴ日経225先物(12月限)清算値は大阪比50円高の16870円だった。円相場は1ドル102円40銭辺りと前日からはやや円安に振れて推移しているほか、原油相場の上昇等もあり、やや買い優勢の展開になりそうである。

 ただ、その後は、方向感の掴みづらい展開になりそうである。米利上げ観測については9月利上げの可能性は後退しているものの、それでも9月利上げの可能性は残されているとみる向きもあり、9月20日・21日の米連邦公開市場委員会(FOMC)までは強弱感が対立しやすい局面がありそうだ。

 その為物色としては個人主体によるテーマ株等の循環になりそうだが、米国ではアップルが下落しているほか、ADR(米国預託証券)では任天堂<7974>は小安く推移しており、昨日の「iPhone 7」「マリオ」「ポケモンGO」といったキーワードでの物色もやや落ち着くことになりそうだ。新たな手掛かり材料を探りながらの循環物色になりそうである。
《AK》

 提供:フィスコ

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