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【市況】国内大手証券、FRBが9月利上げを避けたい本当の理由

 9月20~21日に実施が予定されている米連邦公開市場委員会(FOMC)では利上げが実施されるかが、市場の大きな関心を集めている。今後の米金融政策に関して、国内大手証券はリポートで、「米国の経済指標では利上げあり、と考えるのが自然かもしれない」とするものの、「米連邦準備理事会(FRB)が9月利上げを避けたい本当の理由は米大統領選挙だろう」と分析し、利上げ見送りを有力視している。

 トランプ、クリントン両候補によるテレビ討論は9月26日から約1週間おきに計3回予定されている。こうしたなか「第1回目の直前となる21日のFOMCで利上げを実施し、仮に急激な株安を招いた場合、討論会の行方、ひいては両者の支持率に大きく影響する可能性が高い」と指摘。「そのような政治リスクを避けたいというのがFRBおよびホワイトハウスの実情だろう」とみている。イエレン議長は年内の利上げは1回で十分とみている公算が大きく、「大統領選後の12月に利上げを予定していると考えるのが妥当」としている。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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