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【材料】日本石油輸送---2017年3月期は増収減益を計画、長期的には水素輸送業務の拡大などに期待。

日石輸 <日足> 「株探」多機能チャートより

日本石油輸送<9074>は石油製品や高圧ガス、石油化学製品の輸送が主力。鉄道タンク車輸送に強み。野菜類などの一般物資輸送用コンテナのリース・レンタルも手掛ける。筆頭株主のJXホールディングスグループ向けの売上が多い。10月1日付で10株を1株にする株式併合および単元株式数の1,000株から100株への変更を実施予定。

2017年3月期は売上高が前期比0.3%増の310.00億円、営業利益が同9.5%減の9.00億円、当期純利益が同1.7%増の8.00億円を計画している。LNG(液化天然ガス)の輸送業務や化成品の海外輸送業務などが堅調に推移すると見られる一方、営業費や人件費の増加が圧迫要因となり、営業利益は減益になる見通しだ。当期純利益については、前期に計上した投資有価証券評価損がなくなることなどから増益を見込んでいる。8月10日に発表した第1四半期決算は売上高が前年同期比0.1%減の68.62億円、営業利益が同16.0%減の0.48億円、四半期純利益が同44.0%減の0.87億円で着地した。

国内の石油製品や石油化学製品の需要が長期的に減少すると予想される中、同社は今後、成長が望めるLNGの輸送業務や化成品の海外輸送業務を中心に積極的な営業活動を展開し、収益力の向上を図る。また、新エネルギーとして注目される水素の輸送業務にも着手。収益化は先になるが、長期的には水素輸送業務の拡大が期待される。

《TN》

 提供:フィスコ

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