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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ブラザー、国際石開帝石、任天堂、トヨタ

ブラザー <日足> 「株探」多機能チャートより
■ブラザー工業 <6448>  1,641円  +86 円 (+5.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 ブラザー工業 <6448> が大幅続伸。同社は8日、17年3月期の連結税引き前利益を従来予想の450億円→485億円に7.8%上方修正。これを材料視した買いが続いている。株価は連日で年初来高値を更新しており、8日終値1272円からの上昇率は27%に達している。決算短信によると、想定以上に円高が進み売上は計画を下回るものの、プリンティング・アンド・ソリューションズ事業を中心に販促費の抑制やコスト削減を進めることで採算が大きく改善するという。なお、通期の前提為替レートを1ドル=110円→105円に、1ユーロ=125円→115円に変更している。

■国際石油開発帝石 <1605>  880.9円  +43.4 円 (+5.2%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>など石油株が高い。16日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近9月物が前日比0.84ドル高の1バレル46.58ドルと急上昇。一時、46.73ドルと7月中旬以来、約1カ月ぶりの水準に値を上げた。9月下旬に予定されている石油輸出国機構(OPEC)非公式協議での増産凍結交渉の進展に向けた期待が原油価格の上昇要因となっている。国際帝石では17年3月期の下期の想定原油価格を1バレル=45ドル(北海ブレント)に置いており、足もとの原油価格上昇は業績のプラス要因に働く。

■島津製作所 <7701>  1,650円  +62 円 (+3.9%)  11:30現在
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付で島津製作所 <7701> の投資判断「オーバーウエート(強気)」を継続し、目標株価を2300円→2350円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、先進国や新興国で計測機器の販売を伸ばし、円高環境でも業績は安定成長していくと報告。今期は円高の影響で微減益となるが、18年3月期からは主力の計測事業が業績拡大を牽引し、最高益を更新すると予想。既に実施済みの医用機器事業と航空機器事業の構造改革も利益成長につながるとしている。

■任天堂 <7974>  22,465円  +745 円 (+3.4%)  11:30現在
 任天堂<7974>が大きく切り返している。世界的に空前の大ヒットとなったスマートフォン用ゲーム「ポケモンGO」だが、配信開始から1カ月で最も収益を上げたモバイルゲームとしてギネス世界記録に認定。このほか配信1カ月の最多ダウンロード数など合計5つが世界記録に認定された。これを受けて、同社への収益寄与を見込んだ買いが勢いを増す格好となった。

■協和エクシオ <1951>  1,382円  +44 円 (+3.3%)  11:30現在
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付のリポートで、協和エクシオ <1951> の17年3月期第1四半期の営業利益は前年同期比21.7%増とポジティブな印象と報告したことが買い材料視された。コムシスホールディングス <1721> 、ミライト・ホールディングス <1417> 、NECネッツエスアイ <1973> など通信建設会社が軒並み減益決算となる中、唯一の増益を達成したことを評価。同証券では、マージン悪化を増収効果と販管費削減でカバーしたと分析。また、受注面ではドコモ向けが復調傾向を示していると指摘している。なお、1Q決算を受けて、目標株価は1270円→1280円に増額するが、投資判断は「アンダーウエイト(弱気)」を据え置いた。

■JXホールディングス <5020>  385.7円  +8.5 円 (+2.3%)  11:30現在
 JXホールディングス<5020>が堅調、5日移動平均線を絡め底入れの動きをみせている。16日、英領北海のマリナー油田に保有する権益のうち約8.9%をSiccar Point Energy社に売却したことを発表。売却額は非開示ながら資源開発事業の採算改善に期待した買いを誘っている。売却後の同社の保有権益比率は20.0%となる。また、ここ原油市況が上昇基調を強めていることも追い風となっている。

■住友電気工業 <5802>  1,397円  +25.5 円 (+1.9%)  11:30現在
 住友電気工業<5802>が反発、16日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティング「オーバーウエート」継続、目標株価を2050円から2130円へ引き上げた。円高の環境下でもコスト削減や販売数量を着実に伸ばせる同社の収益力を高く評価。17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の1600億円(前期1434億7600万円)に対して従来予想の1440億円から1500億円へ、18年3月期を1650億円から1740億円へ引き上げている。

■トヨタ自動車 <7203>  5,973円  +98 円 (+1.7%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>、富士重工業<7270>がいずれも3日ぶり反発、前日まで5日続落と下値を模索していたホンダ<7267>も買い優勢で3000円大台を回復するなど自動車株が買いを集めている。ここ為替が急速に円高に振れており、16日のNY外国為替市場では1ドル=100円台を割り込む場面があったが、その後はドルが買い戻された。足もとは1ドル=100円台半ばまで円安方向に押し戻されており、これを受けて為替感応度の高い自動車セクターの株価が押し上げられている。

■ブイ・テクノロジー <7717>  12,160円  +100 円 (+0.8%)  11:30現在
 16日、ブイ・テクノロジー <7717> が海外大手フラットパネルディスプレーメーカーから検査装置を約60億円で受注したと発表。これを受けて、業績上振れを期待する買いが向かった。同社は17年3月期の連結経常利益は前期比70.0%増の38億円と、6期ぶりに過去最高益を更新する見通しを示している。なお、会社側は今回の受注の業績への影響は現在精査中としている。

■ファナック <6954>  17,275円  +110 円 (+0.6%)  11:30現在
 ファナック<6954>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は16日、目標株価を1万7670円から2万430円に引き上げた。レーティングは「オーバーウエート」を継続した。第1四半期(4~6月)の決算を受け、業績予想を増額修正。17年3月期の連結営業利益は、会社予想1341億円に対し同証券では1475億円(前期比32%減)に見直している。第1四半期の連結受注高は1408億円と市場予想(1350億円程度)を上回った。欧米の自動車向けが好調で、大口案件の受注を獲得している様子だ。同証券ではIoT時代では、機械の競争力はサービス力はもとより納期対応力が最大のポイントになるとし、「同社の競争優位性はさらに高まる」とみている。

■サントリBF <2587>  4,255円  -160 円 (-3.6%)  11:30現在
 サントリー食品インターナショナル<2587>が続落。16日付で岡三証券がレーティング「中立」継続、目標株価を5100円から4900円に引き下げた。国際セグメントの為替のマイナス影響に加え、為替中立ベースの成長鈍化による減益を織り込んだことで16年12月期は通期連結営業利益で会社側計画の900億円(前期920億700万円)に対して従来予想の925億円から915億円へ、17年12月期を990億円から979億円へ引き下げている。

■CYBERDYNE <7779>  1,900円  -35 円 (-1.8%)  11:30現在
 CYBERDYNE<7779>は神経質な値動き。空売りファンドのシトロン・リサーチが同社株の目標株価を300円とし売り推奨したことを受け、16日に株価は一時、11%安と急落した。サイバダインの商品は製品化に至っていないことなどを刺激的な表現で指摘しており、株価は嫌気売りを浴びた。シトロン・リサーチは米国では有名な空売りファンドで、同リポートに対して、サイバダインは16日、「事実誤認や不適切な部分が含まれており、誠に遺憾」とリリースを発表している。サイバダインには、同社の装着型ロボット「HAL」が医療機器として米食品医薬品局(FDA)からの販売承認が近いとの期待も高まっているが、シトロンのリポートが今後の株価にどう影響するかが注目されている。

●ストップ高銘柄
 アストマックス <7162>  502円  +80 円 (+19.0%) ストップ高   11:30現在
 フュージョンパートナー <4845>  797円  +100 円 (+14.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 以上、2銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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