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【市況】概況からBRICsを知ろう~ブラジル株式市場は小反発、テメル大統領代行が進めるブラジル経済の再生計画が順調に進むと期待

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 57689.41 +0.09%
9日のブラジル株式市場は小反発。主要指標のボベスパ指数は前日比53.98ポイント高(+0.09%)の57689.41で取引を終えた。58094.57まで上昇した後、一時57615.15まで下落した。

停職中のルセフ大統領の弾劾審議をめぐり、上院が審議開始を支持し、9日夜にも採決を行うとの見通しが支援材料。これにより、テメル大統領代行が進めているブラジル経済の再生計画が順調に進むとの期待は高まった。また、テメル大統領が違法献金問題に絡んだとの報道が否定されたことも好感された。なお、9日夜の採決について、過半数の賛成が得られるとの見方が優勢になっている。一方、指数の上値は重い。足元の弱い経済指標に加え、不安定な政治環境が引き続き足かせとなった。

【ロシア】MICEX指数 1956.42 -0.03%
9日のロシア株式市場は小反落。主要指標のMICEX指数は前日比0.57ポイント安(-0.03%)の1956.42で取引を終了した。1964.58から1948.89まで下落した。

8月に入ってからは企業などの夏季休暇期間のピークに入っているため、閑散取引が続いた。また、通貨ルーブルの下落なども足かせになった。一方、指数の下値は限定的。欧州市場などが堅調だったことが支援材料となったほか、原油価格の上昇もウエートの高い資源銘柄の物色手がかりとなった。石油輸出国機構(OPEC)の加盟国が生産量凍結に前向きだとの観測が引き続き支援材料となった。

【インド】SENSEX指数 28085.16 +0.35%
9日のインドSENSEX指数は4日ぶりに反落。前日比97.41ポイント安(-0.35%)の28085.16、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同33.10ポイント安(-0.38%)の8678.25で取引を終えた。

小動きで寄り付いた後は下げ幅を拡大させ、その後は安値圏でもみ合った。連日の上昇で足元では高値警戒感が強まっているほか、インド準備銀行(中央銀行)が政策金利を据え置いたことを受け、自動車など金利敏感株に売りが集中。6月のインフレ率が5.8%となり、政府が目指しているインフラ目標4%(上下2%)の上限に接近していたため、利下げが見送られたと分析された。

【中国本土】上海総合指数 3025.68 +0.71%
9日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比21.40ポイント(0.71%)高の3025.68ポイントと続伸した。

政策期待が追い風。科学技術の研究・開発に注力させるための5カ年計画が正式発表された。国務院は8日、「第13次5カ年国家科技創新規画」を公表。国策的に科学技術の振興、普及に取り組む方向性を打ち出した。2020年までのロードマップを設定。国の製造業について、「単なる製造」から「創造」へとシフトさせる狙いだ。インターネット強国、海洋強国、航空・宇宙強国などの実現を目指す。「国家」の名称を冠した中国初の科学技術振興策となる。

《CS》

 提供:フィスコ

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