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【市況】概況からBRICsを知ろう~インドSENSEX指数は続伸、終始プラス圏で推移し終盤に上げ幅をやや拡大させた

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 57661.14 +0.12%
5日のブラジル株式市場は3日続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比67.25ポイント高(+0.12%)の57661.14で取引を終えた。57950.90まで上昇した後、一時57289.55まで下落した。ボベスパ指数は8週連続で上昇し、2009年以来最長の上昇期間を記録した。

鉄鉱石大手ヴァーレ(VALE3)などウェートの高い資源大手の上昇が指数をサポート。好調な米雇用統計を受け、資源に対する需要が高まるとの観測が好感された。また、テメル暫定政権による構造改革の実施に伴う外資の流入期待が高まっていることも引き続き支援材料。一方、指数の上値は重い。ボベスパ指数は直近8週連続で上昇し、足元では高値警戒感が強まり、やや伸び悩む展開となった。

【ロシア】MICEX指数 1944.31 -0.03%
5日のロシア株式市場は弱含み。主要指標のMICEX指数は、前日比0.63ポイント安(-0.03%)の1944.31で取引を終了した。1952.35から1931.01まで下落した。

原油安が嫌気され、資源銘柄に売りが広がり、指数の足かせとなった。また、米雇用統計が市場予想を上回ったことも9月の米利上げ懸念をやや強めた。一方、指数の下値は限定的。銀行などの上昇が指数をサポートした。ロシア中央銀行が当面利下げを控えるとの観測を受け、国内からの資金流出懸念がやや後退したもようだ。

【インド】SENSEX指数 28078.35 +1.31%
5日のインドSENSEX指数は続伸。前日比363.98ポイント高(+1.31%)の28078.35、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同132.05ポイント高(+1.54%)の8683.15で取引を終えた。

終始プラス圏で推移し、終盤に上げ幅をやや拡大させた。英国の利下げや量的緩和(QE)の拡大発表が支援材料。また、原油価格の続伸を受け、資源銘柄が引き続き物色された。
【中国本土】上海総合指数 2976.70 -0.19%
5日の上海総合指数は小幅ながら値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比5.73ポイント安(-0.19%)の2976.70ポイントと4日ぶりに反落した。

週末を控えて見送られる流れ。国有企業改革の進展など政策期待はあるものの、新規株式公開(IPO)の増加による需給悪化懸念などが重しとなった。中国人民銀行(中央銀行)の資金吸収スタンスも逆風。人民銀は今週、計3750億人民元の資金をリバースレポを通じ供給したが、期日到来分との差し引きでは2350億人民元の資金吸収超だった。週間の吸収超は3週ぶりとなっている。ただ、大きく売り込む動きはみられない。指数はプラス圏に浮上する場面もみられた。

《CS》

 提供:フィスコ

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