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【市況】日銀買入れ倍増なら16000円で目先底を意識【クロージング】

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

4日の日経平均は反発。171.78円高の16254.89円(出来高概算22億7000万株)で取引を終えた。朝方は米株高の流れから買いが先行したが、週末の米雇用統計など重要指標を控えていることもあって、その後はこう着感の強い相場展開に。前場半ば辺りからは急速に上げ幅を縮めると、一時15921.04円と節目16000円を割り込む場面もみられている。

しかし、日銀のETF買入れへの思惑が高まる午後に入ると、前日の2倍の買入れが観測されるなか、指数インパクトの大きい値がさ株を中心に買われる格好となり、これは日経平均を押し上げている。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が過半数を占めている。

セクターでは証券、海運、非鉄金属、鉄鋼、ゴム製品、保険、鉱業、輸送用機器の強さが目立つ。一方で、食料品、石油石炭、パルプ紙、情報通信、小売が冴えない。

日経平均は節目の16000円を割り込んだことで、目先底が意識されやすい。また、日銀のETF買入れが観測されるなか、前日の倍近く買っているとの見方もされていた。16000円割れの水準で増額となるようだと、ここから下は売り込みづらくなるだろう。一方で、16250円辺りに25日線のほか、一目均衡表の雲上限が位置している。26週線なども位置しており、現時点では上値抵抗として意識されている。

日銀の買入れといった値がさ株等のインパクトが大きい状況であり、歪みのある需給による影響ではあるが、抵抗線を支持線に変えてくることが出来ると、米雇用統計が通過する来週以降の景色は変わることになりそうだ。

《AK》

 提供:フィスコ

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