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【市況】【今日の相場見通し】本日の予想レンジ 16,000円~16,300円。

 米ダウ平均は、注目の経済指標(7月のADP全米雇用報告とISM非製造業景況指数)は予想通りで特に材料視されなかったが、米エネルギー情報局(EIA)が発表した石油在庫統計で、ガソリン在庫が減少したことを手掛かりに、原油価格(米国産標準油種WTI)が反発したことを好感し小幅上昇。その影響でシカゴの日経平均先物も、米ダウ平均同様に小幅高に留まっての大引けとなったことから、東京市場の朝方は売り買い拮抗により、前日の終値近辺での取引開始となりそうだ。

 一巡後は、海外時間でドルが対円で101円台を回復していることから、日経平均は16,000円の大台を維持して取引が想定されるが、ADP雇用リポートの内容は悪くないながらも、ドルの戻りは限定的で上値の重い値動きとなっていることから、日本時間で再び100円台に下落するようだと、マーケットは軟調な展開となることが予想される。

 ただ、週末の雇用統計発表の内容を確認したい参加者が多いことから、積極的な売りポジションは取り難く、また、16,000円の大台近くでは日銀によるETF買い支えが期待されることから、下値は比較的底堅く推移するだろう。

 テクニカル的には、シカゴ日経先物清算値にさや寄せしての取引開始なら、目先の下値支持線である25日移動平均線を割り込むのは必至だけに、次の下値メドは、一目均衡表の雲の下限(15,842円前後)となりそうで、上値は25日移動平均線(16,185円前後)が抵抗線に転換し、ここを上抜くことが出来ても高値は、次の抵抗線である75日移動平均線(16,377円前後)までは届かないと思われる。

 新興市場のジャスダック平均は、上値は75日移動平均線(2,478ポイント前後)が抵抗線となり、下値は昨日もサポートした25日移動平均線(2,459ポイント前後)が支持線となりそうだが、ここを下抜くと次の下値メドは、ボリンヤーバンドの-1σ(2,444ポイント前後)となりそうである。マザーズ指数は、一目均衡表の転換線(922ポイント前後)が下値支持線となり、上値は雲の下限である先行スパン1(963ポイント前後)が目先の上値メドとして意識されそうだ。

 本日の予想レンジ 16,000円~16,300円。(ストック・データバンク 編集部)

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