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【市況】いったん16000円を割り込んでくることは意識しておきたい/オープニングコメント

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

 4日の日本株市場はこう着感の強い相場展開が続きそうである。3日の米国市場は、原油相場の上昇やADP雇用報告が予想を上回ったことが好感され、NYダウは8日ぶりに反発。シカゴ日経225先物清算値は大阪比30円高だった。この流れを受けて、日経平均は16000円処での攻防といったところか。

 為替相場は1ドル101円台前半での推移をみせている。前日に一時100円台に乗せていたが、ADP雇用報告が予想を上回ったこともあり、過度な円高は一服しよう。週末に雇用統計を控えていることも、円高に振れ難くさせよう。

 とはいえ、日経平均はいったん16000円を割り込んでくることは意識しておきたい。日銀はETFの買い入れ金額をほぼ倍増させる追加の金融緩和に踏み切り、3日、新たな政策に基づいて、347億円分のETFを買い入れた。金額はこれまでと同額程度であり、年間6兆円の購入額を達成するため、買い入れの頻度を増やしていくものとみられる。1回の金額としての下支え効果は限られそうである。

 もっとも16000円割れ等で底打ち感が台頭してくるようなら、そこから下は売り込みづらくなろう。物色の流れとしては決算を手掛かりとした個別物色のほか、第3次安倍第2次改造内閣発足で政策関連への物色に。
《AK》

 提供:フィスコ

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