市場ニュース

戻る
 

【市況】3日の香港市場概況:ハンセン1.8%安と反落、内外環境の不透明感を嫌気


台風休場明け3日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比390.02ポイント(1.76%)安の21739.12ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が150.87ポイント(1.65%)安の8978.33ポイントとそろって反落した。売買代金は700億1000万香港ドル(1日は634億2700万香港ドル)。

内外環境の不透明感を嫌気。原油相場の下落基調や欧米株安を受け、投資家のセンチメントが冷え込んでいる。昨夜のWTI原油先物は一時、約3カ月半ぶりの安値を切り下げ、前日比1.4%安の39.51ドルと続落した。香港域内の景気不安もくすぶる。取引時間中に公表された7月の香港・日経PMIは47.2の着地。前月実績の45.4からは改善したものの、景況判断の分かれ目となる50は17カ月連続で下回った。

ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面安(50のうち49が下落)。個別では、香港コングロマリットの九龍倉集団(ワーフ・ホールディングス:4/HK)が5.8%安、香港大手商社の利豊(リー&フン:494/HK)が4.7%安、石油大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が4.4%安、不動産デベロッパー香港大手の新鴻基地産発展(16/HK)が4.1%安と下げが目立った。

中国自動車セクターも売られる。華晨中国汽車HD(1114/HK)が6.4%安、東風汽車集団(489/HK)が4.8%安、比亜迪(BYD:1211/HK)が3.3%安、長城汽車(2333/HK)が2.7%安と値を下げた。

中国の発電セクターもさえない。華能国際電力(902/HK)が3.1%安、華潤電力HD(836/HK)が2.4%安、中国電力国際発展(2380/HK)が2.2%安で引けた。華能国際電力に関しては、中間業績が3割減益に落ち込んだことも売り材料視されている。


【亜州IR】

《WA》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均