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【経済】米経済成長の鈍化で9月利上げは困難な状況に


 7月29日発表された4-6月期米国内総生産(GDP)前期比年率+1.2%にとどまり、市場予想の同比+2.5%程度を大幅に下回った。在庫や設備投資の減少が要因。住宅投資はマイナスとなった。個人消費は堅調に推移した。1-3月期GDPは+1.1%から+0.8%に下方修正されており、米経済成長率は2015年10-12月期以降、2%未満の状態が続いている。4-6月期に米経済は若干加速したが、成長率自体は低い伸びにとどまった。

 市場関係者の間では、在庫や設備投資のすみやかな回復は期待できないとの見方が多く、現時点で利上げを行った場合、順調な個人消費を抑制するおそれがあるとの見方が浮上している。9月20-21日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で利上げが決定されるとの見方は一段と後退したが、9月に利上げが実施されなかった場合、年内利上げの可能性はほぼ消滅するとの声が聞かれている。
《MK》

 提供:フィスコ

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