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【市況】29日の香港市場概況:ハンセン1.3%安と続落、長城汽車は逆行高


29日の香港市場は値下り。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比282.97ポイント(1.28%)安の21891.37ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が123.88ポイント(1.36%)安の8958.97ポイントとそろって続落した。売買代金は678億6500万香港ドル(28日は628億8800万香港ドル)。

内外の不安材料が意識される。原油相場の下落基調、中国当局による金融規制強化の動きが嫌気された。「商業銀行理財業務監督管理弁法」の制定に向けて、中国銀行業監督管理委員会は研究に入っている。報道によると、同弁法は商業銀行の理財商品(高利回りの投資商品)業務に対し、規制を強化する内容という。企業の決算発表が進むなか、業績動向を材料にした売りも出た。

ハンセン指数の構成銘柄では、米菓・飲料メーカーの中国旺旺HD(151/HK)が3.3%安と続落。大手ブローカーの弱気見通しが引き続き売り材料視された。市場競争の激化や製品需要の低迷、人民元相場の下落が業績にネガティブ影響を与えるとみられている。石油株もさえない。中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.9%安、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が1.9%安で引けた。中国海洋石油に関しては、同社が28日引け後、中間期の経営悪化を警告し、業績が赤字に転落するとの見通しを示したことも嫌気されている(赤字転落は上場来初)。

H株証券・保険セクターもさえない。広発証券(1776/HK)が2.2%安、華泰証券(HTSC:6886/HK)が2.1%安、中信証券(6030/HK)が1.6%安、中国人民保険集団(人保集団:1339/HK)と中国太平洋保険(集団)(2601/HK)がそろって2.0%安、中国平安保険(2318/HK)が1.9%安と値を下げた。

一方、他の個別株動向では、ピックアップトラック・SUV生産の長城汽車(2333/HK)が2.7%高と続伸。新車販売拡大で中間期に増収増益を達成したことが好感された。



【亜州IR】

《WA》

 提供:フィスコ

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