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【経済】日銀による追加緩和策でも円安進行は期待できないとの見方も


 大半の市場関係者は、今回の金融政策決定会合で日銀は何らかの追加緩和策を導入すると予想している。2017年度における2%物価目標の達成が危ぶまれていることも追加緩和に踏み切る一因とみられているが、政府が提示した大規模な経済対策の効果を高めるために、日銀が金融政策面で支援することは重要であるとの意見も聞かれている。

 緩和手段については、国債買い入れの増額やETF(上場投資信託)買い入れ増額などが挙げられているが、マイナス金利の深掘りは金融機関の収益をさらに圧迫するとの批判が出ていることや円安誘導が目的であると解釈される可能性があるため、適切ではないとの見方が多い。追加緩和措置が講じられた場合、円売りが優勢となりそうだが、米9月利上げに対する懐疑的な見方は残されており、一部ではドル高・円安が急速に進行するとは思えないとの見方が出ている。
《MK》

 提供:フィスコ

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