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【特集】小川英幸氏【夏相場の鍵握る“日銀会合・企業決算”】(2) <相場観特集>

小川英幸氏(光世証券 本店コンサルティンググループ 課長代理)

 週明け25日の東京株式市場は、前場に外国為替市場での円安進行などを追い風に、買い優勢で推移する場面があったものの、後場に入ると戻り売りに押される展開で日経平均株価は小幅ながら続落で引けた。今週は日銀の金融政策決定会合に加え、4-6月期決算の発表が本格化する。こうしたイベントを踏まえて、第一線の市場関係者に今後の株式相場の見通しを聞いた。

●「決算発表では業績不安から下落幅が大きな銘柄の先回り投資」

小川英幸氏(光世証券 本店コンサルティンググループ 課長代理)

 直近の注目材料は日銀政策決定会合で追加緩和があるかだ。8割のエコノミストが追加緩和を想定しているようであり、緩和がなければ暴落するとの見通しが語られる。しかし、追加緩和がない場合でも押し目を買うべき環境である。

 理由は、ファンドなどがリスク資産のウエートを抑えていることだ。ここのところ、リスクにばかり目を向けている投資家が多かった。しかし、経済指標や企業決算を見ていると、そこまで悪いものでもない。また、日本企業の決算発表でもアナリスト予想を下回る決算が発表されてもストップ高するような動きがみられる。

 この辺りは、リスクを抑えていた投資家の資金の流入が影響している。このような動きをみると、株式を買いたい資金は依然として多い。また、TOPIXの過去の8月のパフォーマンスに目をやると2010年から毎年値下がりしており、これらの資金は下がれば買おうと、下指値の買いで待っていると考えられる。そのため、株価の底値は堅い。

 これらの資金は株価が上昇してしまうと、より一層、リスク資産のウエートの引き上げを急がなければならなくなる。リターンがインデックスに追いつけなくなるためだ。そのため、高値が高値を呼ぶような展開になる可能性もある。米国株の最高値更新を見れば、このような資金の動きが起こりつつあることが分かる。

 決算発表では、業績不安から売られた幅が大きな銘柄に注目しての先回り投資が有効だろう。マツダ <7261> などを見れば、それは一目瞭然だ。機関投資家などがポジションのリスクをアンダーウエートから、ニュートラルに戻すのを、うまく利用して収益を狙いたい。

(聞き手・加藤智)

<プロフィール>(おがわ・ひでゆき)
1977年滋賀県生まれ、2000年滋賀大学経済学部卒。光世証券入社後、先物オプションや現物の自己売買部門を経て、2015年12月からコンサルティンググループに所属。

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