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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):東京製鉄、西武HD、サカタタネ、いちごHD

東京製鉄 <日足> 「株探」多機能チャートより
■東京製鐵 <5423>  725円  +21 円 (+3.0%)  本日終値
 東京製鉄<5423>が大幅高。同社が22日引け後に17年3月期の非連結業績予想の修正を発表、利益見通しが引き上げられたことが好感された。通期の最終利益は従来予想の80億円から85億円(同55.6%減)へ上方修正された。このほか、国内大手証券が目標株価を引き上げている。野村証券は、鉄屑価格が低位安定で推移する点、今後の政府の経済対策による建設用鋼材の需要増の可能性を織り込み、業績予想を上方修正し、目標株価も690円から780円へ引き上げ、レーティングは「ニュートラルを」を継続している。また、SMBC日興証券は、17年3月期第1四半期実績及び今回の上方修正にサプライズはなかったとみるとしながらも、会社計画にはさらなるアップサイドがあるとみており、今後の進捗に期待したいと解説。投資評価「1」(アウトパフォーム)、目標株価1100円を継続している。

■西武ホールディングス <9024>  1,859円  +53 円 (+2.9%)  本日終値
 西武ホールディングス<9024>が反発。国内大手証券では、従来は年間のEBITDAが15億~20億円程度、ホテル好調時でも30億円程度だったものの、複合の新施設「東京ガーデンテラス紀尾井町」では安定的に90億円程度が見込めると指摘。将来は、築年を経たホテルが多い高輪や芝での大型再開発着手の可能性が株式市場から期待されているとして、レーティング「バイ」と目標株価3900円を継続している。

■山九 <9065>  597円  +16 円 (+2.8%)  本日終値
 山九<9065>が反発。国内大手証券では、国内インフラは高度経済成長期に建設された設備が多く、老朽化を背景にメンテナンスや更新ニーズは高まっていると指摘。主力の機工事業は国内の鉄鋼、化学、電力などのインフラ設備の老朽化を背景に、堅調なメンテナンスや改造・改修需要が見込まれるとして、17年3月期に機工事業、物流事業の増益から営業最高益の更新を予想。レーティング「バイ」、目標株価740円でカバレッジを開始している。

■サカタのタネ <1377>  2,622円  +69 円 (+2.7%)  本日終値
 サカタのタネ<1377>が5日続伸、急勾配の5日移動平均線をサポートラインに上値指向を強めている。国際的にも高い競争力を誇る種子メーカーで、新興国を中心に、ニンジン、ブロッコリーなど野菜種子や花種子の需要を取り込んでおり、安倍政権が掲げる国内農業の成長を担う中軸銘柄の一社としても市場の視線を集めている。立花証券が22日付で同社の投資判断を「強気」継続(目標株価3000円)でフォロー、これが株価を改めて刺激している。会社側は17年5月期の営業利益にについて前期比18%減の60億円を計画しているが、同証券では70億円レベルへ上方修正される可能性が高いとみている。

■いちごHD <2337>  467円  +11 円 (+2.4%)  本日終値
 いちごグループホールディングス<2337>が大幅反発。前週末22日の取引終了後、ホテル10物件の信託受益権をいちごホテルリート投資法人<3463>に売却すると発表しており、これを好感した買いが入っている。なお、同売却により、第2四半期業績に売上高281億円、純利益約46億円を計上する予定だが、17年2月期業績予想には織り込み済みとしている。

■ディップ <2379>  3,275円  +75 円 (+2.3%)  本日終値
 ディップ<2379>が年初来高値を更新。欧州有力証券では、17年2月期第1四半期決算で売上高が前年同期比30%増の81億8800万円、営業利益が同22.5%増の22億800万円となった事を評価。「バイトルの案件増加が加速している」として、レーティングを「アンダーパフォーム」から「買い」に、目標株価を3100円から4000円に引き上げている。

■日本新薬 <4516>  5,740円  +110 円 (+2.0%)  本日終値
 日本新薬<4516>が5営業日続伸。大和証券では、アクテリオンが16年4~6月決算を発表したことを受け、リポートをリリース。日本新薬が導出している肺動脈性肺高血圧症治療剤Uptraviの4~6月の売り上げは同証券の従来想定を上回ったと紹介。想定と比べて早く多くの患者に浸透しつつあるとみて、業績予想を上方修正している。ただ、Uptraviの高い成長ポテンシャルを考慮しても株価に割安感は乏しいと引き続き考えているとしながらも、中長期業績を大きく左右しうるUptraviの販売動向に注目を続けたいと解説。目標株価を5300円から5800円へ引き上げ、投資判断は「3」(中立)を継続している。

■インフォコム <4348>  1,607円  +15 円 (+0.9%)  本日終値
 インフォコム<4348>が3日ぶり反発。この日の寄り前に、「めちゃコミック」などの電子書籍配信サービスの第1四半期売上高が40億円を突破し、過去最高を更新したと発表しており、業績押し上げ効果に期待する買いが入っているようだ。「めちゃコミック」で人気作品のラインアップを拡充したことや、14年に開始したテレビCMの積極的展開で、認知度・好感度が上昇し、月間のサイト来訪ユニークユーザー数が約800万人(16年5月実績)と拡大したことが要因。なお、同事業の売上高は16年3月期に150億円を突破し前年比20%以上の成長を遂げたが、17年3月期は180億円を目指しているという。

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