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【市況】【今日の相場見通し】本日の予想レンジ 16,500円~16,700円

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより
 米株式市場は、米通信大手AT&Tの決算が予想を上回ったことを好感し買いが先行、主力企業の決算内容が概ね好調だったことから、発表済みの銘柄にも見直し買いが入り、3指数揃っての上昇で取引を終了。ただ、シカゴの日経平均先物は方向感の乏しい展開から、小幅安で取引を終えていることから、東京市場の朝方は売り買い拮抗から、16,600円前後での取引開始となりそうだ。

 一巡後は、ポケモンGOで湧く任天堂(7974)から、このアプリにおける収益はポケットモンスターのライセンス料と開発運営協力に伴う対価だけで、現時点での業績修正は考えていないとのコメントが発表され、米ARDは12%以上下落していることから、東京市場でも冴えない展開が予想され、マーケットの大きな足枷となることが想定される。

 ただ、FOMCや日銀金融政策決定会合などの重要イベントを前に、積極的売り込み難い状況で、また、為替市場ではドルが106円台を維持するなど、円安基調が保たれていることから、ヒステリックな下落は回避されるだろう。

 テクニカル的には、金曜日の取引で1週間の平均値である5日移動平均線(16,693円前後)を、米雇用統計発表をきっかけに始まった今回の上昇波動後、初めてローソク足の実体で下抜くなど目先の調整感が強まっている。本日の取引で再浮上を果たすことが出来れば、もう一段高から17,000円回復を目指すことも出来そうだが、抵抗線として上値を抑えられるようだと、下値支持線である75日移動平均線(16,333円前後)までの押しも視野に入ってくる。

 新興市場のジャスダック平均は、一目均衡表の雲の中で推移しており、上値は雲の上限である先行スパン1(2,485ポイント前後)となりそうで、下値は下限である先行スパン2(2,456ポイント前後)が目安となる。マザーズ指数は、引き続き200日移動平均線(928ポイント前後)が支持線となるが、ここを割りこんでくるようだと、6月安値(828円前後)も意識されそうだ。

 本日の予想レンジ 16,500円~16,700円。(ストック・データバンク 編集部)

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