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2016年07月23日19時55分

【市況】来週の相場で注目すべき3つのポイント:金融政策決定会合、米連邦公開市場委員会、日米決算発表本格化

ドル円 <日足> 「株探」多機能チャートより

■株式相場見通し

予想レンジ:上限16900-下限16400円

来週は、ポケモノミクス関連については、さすがに買い疲れ感が出ているほか、日本上陸によって材料出尽くし感も意識されやすい。22日の米国市場では任天堂のADR(米国預託証券)は12%超の下落となっている。しかし、菅官房長官が記者会見で注意喚起し、普段誰もいない公園に数百人が集まるなど、社会現象をみせている。ダウンロード数などの人気度合いが注目されるほか、関連する企業の裾野も広がる可能性があり、ポケモノミクス相場に対する市場の関心が一気に冷めることは無さそうである。

また、28、29日の日銀金融政策決定会合において追加緩和期待が大きい。市場では切り札が限られるなか、政府の経済対策の効果などを見極めたうえで判断するとの見方が大勢である。とはいえ、やはり緩和期待が高まりやすく市場はこれを見極めたいとする模様眺めムードに。それまでは出来高が膨らみづらく、先物主導による仕掛け的な売買の影響を受けやすくなる。さらに本格化する決算を見極めたいとするムードも強いであろう。

主要企業の決算が相次ぐほか、800社を超える企業の決算が予定されており、こう着感の強い相場展開が続こう。ただし、先週のヘリコプターマネーについての否定的な発言に対しても、為替市場では1ドル105円台での底堅さがみられていた。決定会合での現状維持で仕掛けられても、105円台であれば輸出関連への業績懸念に対する過度な警戒は再燃することはないとみられる。反対に減益決算等が織り込まれているなか、決算がアク抜けにつながる展開が意識されやすい。

また、政策期待から先週はカジノ関連の一角が動意をみせた。長期的に物色の圏外に置かれていた面もあるだろうが、循環的な物色がみられてくるようだと、相場の先高期待が高まってくることになりそうだ。決算については、米国ではアップル、キャタピラー、ツイッター、マクドナルド、ボーイング、フェイスブックなど主要な企業が予定されている。
国内では、キヤノン、日産自、任天堂、ファナック、三井住友、野村HD、ソフトバンク、新日鉄住金、村田製、ソニー、パナソニック、みずほFG、三菱重、ドコモなどが予定されている。その他、上場後は冴えない展開が続いているLINEだが、自身の決算発表に加えて、ネイバーの決算も控えていることで、見直し期待の高まりなど動向が注目されそうである。

経済指標では26、27日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれる。米連邦準備理事会(FRB)が景気先行きに関してやや前向きな見方を示すとの観測があるため、利上げへの思惑が再び高まる可能性がある。その他、29日に4-6月期の米GDP速報値が発表される。



■為替市場見通し

来週のドル・円は日米金融政策にらみとなり、基本的にはもみあう展開となりそうだ。米連邦準備制度理事会(FRB)が26-27日に開催する連邦公開市場委員会(FOMC)の会合では、現行の金融政策が維持される見込み。声明内容を点検し、追加利上げ時期を探ることになりそうだ。政策金利の現状維持は織り込み済みのため、金利据え置きを受けてドル売りが強まる展開は想定しにくい。

日本銀行が28-29日に開く金融政策決定会合では、量的・質的緩和の持続可能性に懸念があるとの見方から、追加金融緩和は今回も見送られそうだ。政府による経済対策の効果を高めるために追加の緩和策を導入するとの見方は少なくないため、金融政策の現状維持が決まった場合、円買いがやや強まる可能性がある。ただし、29日発表される4-6月期の米国内総生産(GDP)が市場予想を上回った場合、米国株の堅調地合いは持続し、9月利上げの思惑が広がることから、ドル買い・円売りが活発となる展開もあり得る。



■来週の注目スケジュール

7月25日(月):貿易収支、独Ifo景況感指数など
7月26日(火):米消費者信頼感指数、FOMC、アップル決算など
7月27日(水):任天堂決算、米耐久財受注、英4-6月GDP速報値など
7月28日(木):金融政策決定会合、ユーロ圏景況感指数、米消費者信頼感指数など
7月29日(金):鉱工業生産指数、決定会合結果、米4-6月GDP速報値など

《TM》

 提供:フィスコ

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