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【市況】<週末コメント> ─ 来週の相場展望 ─ 2016年7月22日

 今週の日経平均終値は16627円25銭、前週末比129円40銭高でした。

 今週は日経平均が1万7000円に接近するまでの回復となりましたが、市場が期待する日銀の政策「ヘリコプターマネー」(政府支出を日銀が肩代わり)を総裁自ら否定したことで、終盤はやや失速気味の展開となっています。足元の日本発の好材料は「追加緩和」と「財政出動」がセットで執行される総合的な経済対策でしょう。これに関しては来週中に発表される予定ですから、「ヘリマネ」の部分が多少後退したとしても、来週の相場は総合的な期待感からそこそこ堅調に推移するものと思われます。ただ、「ヘリマネ」が実施されない(まだできる状況ではない)ことで日経平均の来週の上値は1万7000円前後が限度でしょうか。オーバーシュトしても200日移動平均線(1万7317円)を抜ける状況は想定しづらいものがあります。サプライズで市場を大きく動かしてきた経緯のある日銀ですから、29日(金)の昼頃に発表される金融政策にはやはり期待はしてしまいますが、想定できる追加緩和策は国債の買い増しとマイナス金利の深堀りが妥当で、これはあまりサプライズにならないかもしれません。これすらなかった場合は失望売りで急落する、今年4月末のようなシナリオも考えられます。いずれにしても上がれば手じまい売り姿勢を徐々に強め、日銀発表の日に備えておくのがベターでしょう。(ストック・データバンク 編集部)

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