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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

任天堂 <日足> 「株探」多機能チャートより

■任天堂 <7974>  27,765円 (-4,005円、-12.6%)
 東証1部の下落率トップ。任天堂 <7974> が4日ぶりに大きく売りが先行。スマートフォン用ゲーム「ポケモンGO」が米国で空前の大ヒットを飛ばし、株価はわずか8日間で2.2倍と急騰、時価総額で4兆5000億円に達し一気にソニー <6758> などを抜き去った。しかし、値運びの速さに過熱感も意識されており、きょう20日にポケモンGOの日本での配信が開始されるとの観測が浮上するなか、いったん利益を確定しようとする動きが優勢となった。

■IDOM <7599>  499円 (-30円、-5.7%)

 IDOM <7599> が4日大幅続落。いちよし経済研究所が19日付のリポートで、レーティング「B」を据え置いたが、フェアバリューを1360円から670円へ引き下げたことが嫌気されている。同研究所は、新車販売低迷による中古車流通市場への影響が大きく、中古車買い取り台数が伸び悩むと指摘。17年2月期営業利益は、買い取り台数減少による卸売台数減少と、広告宣伝費や先行投資費用によるコスト増加で従来予想の110億円から75億円(会社計画76億円)へ引き下げた。

■高島屋 <8233>  764円 (-29円、-3.7%)

 高島屋 <8233> が反落。19日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティング「ニュートラル」継続、目標株価を990円から910円へ引き下げた。衣料品販売の苦戦に加え円高デメリットを指摘、17年2月期は通期連結営業利益で従来予想の350億円(前期329億7200万円)から会社側計画と同様の340億円へ、18年2月期を355億円から345億円へ引き下げている。

■リコー <7752>  901円 (-33円、-3.5%)

 リコー <7752> が反落。19日の取引終了後、インド子会社のリコーインドで不正会計処理が発覚したと発表しており、業績下振れ懸念から売られたようだ。会社側では、発表済みの16年3月期決算には変更はないものの、17年3月期に関しては、インドでの事業の回復を図るための費用などとして、最終利益で65億円程度の影響を見込んでいるという。なお、業績予想については8月5日に予定されている第1四半期決算までに確定させるとしている。

■住友化学 <4005>  445円 (-12円、-2.6%)

 住友化学 <4005> が3日ぶりに大幅反落。国内大手証券は、同社の持分法適用会社Petro Rabigh(ペトロ・ラービグ)が現地時間7月17日に、6月21日夜から稼働を停止していたエチレンを生産するエタンクラッカー設備のタービンの部品を交換し、7月14日から生産を再開したとコメントしたとのリポートをリリース。このトラブルにより、ペトロ・ラービグの第2四半期と第3四半期(16年4-6月期と7-9月期)の粗利益額への影響は計約3億5000万サウジリアル(約100億円)のマイナス要因となるだろうとも発表しているとも紹介。ただ、ラービグのエチレン生産能力は世界の1%程度を占めることから、稼働再開によりエチレン需給のタイトな状況が若干調整する可能性があろうと解説。レーティング「ニュートラル」、目標株価500円を継続している。

■日東電工 <6988>  6,808円 (-184円、-2.6%)

 日東電工 <6988> が反落。みずほ証券では、経営資源の蓄積および競争優位性を高く評価し、塗布型偏光板やRoll-to-Panelなどの新製品・新工程を継続的に創出してきた点も高く評価できると指摘。それでも、売上高の約半分はLCD関連製品で占められているため、LCD業界の好不況の影響を大きく受ける収益構造の転換にはまだ時間が必要と解説。短期業績の不透明感は高いと判断して、レーティング「アンダーパフォーム」、目標株価5300円でカバレッジを開始している。

■HOYA <7741>  3,745円 (-70円、-1.8%)

 HOYA <7741> が反落。SMBC日興証券は19日、同社株の目標株価を4500円から4000円に引き下げた。投資評価は「2」を継続した。為替相場の前提を従来の1ドル=110円から100円に変更。これを受け、業績予想を見直し17年3月期の連結営業利益は従来予想1090億円を990億円(前期比16.7%減)に下方修正している。資本コストを意識した高効率経営は業界随一だが、成長力は鈍化していることなどを指摘している。

※20日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。


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