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【市況】(中国)上海総合指数は0.55%安でスタート、米雇用統計の発表前に売り優勢

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

週明け18日の中国本土市場は小幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比10.73ポイント(0.35%)安の3043.56ポイントと反落した。上海A株指数も下落し、11.22ポイント(0.35%)安の3186.11ポイントで引けている。一方、外貨建てB株相場はまちまち。上海B株指数は1.68ポイント(0.48%)安の351.39ポイント、深センB株指数は0.13ポイント(0.01%)高の1136.34ポイントで終了した。

人民元安の進行が逆風。中国人民銀行(中央銀行)は18日、人民元レートの対米ドル基準値を元安方向に設定した。再び約6年ぶりの安値水準を付けたことで、国内からの資金流出懸念などが改めて警戒されている。指数が直近の高値圏で推移しているため、売り圧力も意識された。ただ、大きく売り込む動きはみられない。国有企業改革などに対する期待感が持続している。

業種別では、証券株の下げが目立つ。華泰証券(601688/SH)が3.9%安、中信証券(600030/SH)が1.8%安で引けた。中国証券監督管理委員会が15日、証券会社の等級評価結果を公表し、中信証券など7社の等級を引き下げたことが嫌気されている。インフラ関連株や不動産株、素材関連株、ITハイテク関連株、バイオ医薬関連株、発電株などもさえない。

半面、銀行株はしっかり。中国民生銀行(600016/SH)が3.1%上昇した。自動車株や空運株なども物色されている。

他の個別株では、国営食品グループ、中糧集団有限公司(コフコ)傘下の中糧屯河(600737/SH)が6.8%高と続伸している。国有資産監督管理委員会が15日、中糧集団による中国中紡集団公司の完全子会社化を発表したことが引き続き材料視された。中糧集団傘下の銘柄は軒並み上昇している。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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