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【市況】米国株見通し:高値更新後の動向見極めへ

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

S&P500先物 2125.25(+4.75) (19:35現在)
ナスダック100先物 4457.75(+5.50) (19:35現在)

グローベックスはしっかり
欧州は小動き
アジア市場は堅調


 19:35時点のグローベックスの米株先物はS&P500先物、ナスダック100先物は小動きに推移している。


 8日の米株式市場は大幅に上昇。6月雇用統計で非農業部門雇用者数が28.7万人増と予想を大幅に上回る内容となったことで、米経済への懸念が後退し買いが先行。また、原油相場が小幅高となったことも好感され、終日堅調推移となった。ダウ平均は250.86ドル高の18146.74、ナスダックは79.95ポイント高の4956.76。


 グローベックスの米株先物はNYダウで50ドル高程度の上昇を織り込んで推移している。欧州市場は小動きながら全般しっかりで推移している。アジア市場は日本株が政策期待を背景に大幅に上昇したほか、中国もしっかり。中国が10日に発表した6月消費者物価指数(CPI)は前年同月比1.9%上昇と市場予想平均の1.8%上昇を上回っていた。


 NYダウは雇用統計のサプライズによって、これまでの上値抵抗として意識されていた18000ドルを突破し、4月の史上最高値にあと1ドル程度に迫っている。目先筋の達成が意識されやすいところではあるが、18000ドル辺りを支持線として底堅さが意識されるようだと、高値更新からの一段の上昇が意識されてくる。


 今週から4-6月期決算発表が本格化、個別物色に関心が移っていこう。また、中国では引き続き重要な経済指標の発表が予定されている。新興国経済に対する不安感が高まる可能性もあり、強弱感が対立しやすい面もあろう。

《KK》

 提供:フィスコ

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